2014年11月5日水曜日

2014全体山行~鳳凰三山~(長尾班)

【山行名】山の名前に惹かれて~全体山行~
【日程】2014/10/18(土)~10/20(月) (前夜発+1泊2日+予備日1日)
【目的】中心的役割としての仕事を学ぶ
【山域】南アルプス
【使用地形図】鳳凰山(1:25000)
【メンバー】
CL:長尾(1年 装備・気象)
メンバー:小原(1年/SL・食糧・会計)、平良(2年/食糧)、豊島(1年/気象・会計)、松尾(1年装備・気象)
※()の中は学年、役職

【行程】

前日[10/17(金)] つくば〈電車〉甲府駅
1日目[10/18(土)]  甲府駅〈電車〉韮崎駅〈バス〉御座石温泉(3:30)燕頭山(2:00)
                  鳳凰小屋【行動時間 5:30】
2日目[10/19(日)]  鳳凰小屋(1:20)賽の河原(0:40)(地蔵ヶ岳)(0:10)赤抜け沢の頭(1:10)
                  観音岳(0:30)薬師岳(1:10)南御室小屋(0:40)苺平(1:10)杖立峠(1:10)
                  夜叉神峠(0:40)夜叉神峠登山口〈バス〉甲府駅【行動時間 8:40】 
3日目[10/20()] 予備日

【記録】
1日目
06:00 起床
06:46-06:59 電車
07:10-07:50 バス

08:10 御座石温泉出発
08:45 西の平
08:57-09:07 西の平過ぎ
09:56 旭岳
10:00-10:10 旭岳すぎ
11:00-11:10 2216メートル地点
11:57-12:30 鳳凰小屋
13:13-14:00 地蔵ヶ岳
14:28 鳳凰小屋
19:30 就寝

2日目
03:45 起床
05:03 出発
05:49-06:00 分岐
06:23-06:42 観音岳
06:59 薬師岳
07:09-07:26 薬師小屋
07:59-08:16 南御室小屋
08:34 苺平
09:15-09:25 杖立峠
09:59-10:05 夜叉神峠
10:33 夜叉神峠登山口

【概念図】






















 10月18日(1日目)
 前日の日の夜に甲府駅まで行き、ステーションビバーク。この日の朝は6時起きと余裕を持っていたため、睡眠不足のメンバーはいなかった。甲府駅から外を覗いたところ天気は晴れで、予報でも今日明日と晴れる予報だったため、雨の山行続きだったメンバーのあいだで期待が高まる。電車で韮崎駅まで行き、季節運行の山梨中央交通の青木鉱泉行きのバスに乗り、途中の御座石温泉で降りる。(運賃1500円+荷物代200円) 他の2班も一緒だったため、筑波大ワンゲルでバスがいっぱいになった。
 御座石温泉で準備体操をして、他の2班よりも先に行動を開始した。紆余曲折があり、今年の長期経験者がメンバー5人のうち4人、1年生は全員高校時代山岳部所属という、他の2班と比べ経験豊富で体力のあるメンバーが集まったため、先に行かしてもらうことにした。
 登山道は整備されていて歩きやすく、落ち葉で覆われていた。葉も色付いており、紅葉のトンネルの中、初めの急登を登っていく。あまり辛さは感じなく、メンバーも紅葉を楽しんでいたようだ。西の平は工事現場だったため、道標を見逃してしまった。注意ですね・・・。道中では木々の間から紅葉で覆われた山と韮崎方面の街が見えた。祠がある旭岳をすぎると崩落地点が有り、登山道が狭くなっていた。ここは注意して歩けば問題ない。笹原が見え、登りが緩やかになると、燕頭山の頂上まであと少し。頂上は樹林帯の中にあるため、何も見えない。
 燕頭山を過ぎると緩やかな道となる。木道がちらほらあったが、雨がしばらく降っていなかったためか、乾いていて難なく歩いた。尾根の南東側に歩くと、小屋まであと少しで、木と木の隙間からチラリとオベリスクがそびえ立つ。紅葉しているためか、余計綺麗に見えた。
 12時前に鳳凰小屋に着き、テン場はガラガラだったため、適当な場所にテントを張った。時間に余裕があったので、地蔵岳までピストンすることにした。地蔵岳がガスで見え隠れしていたため、行くかどうか迷ったが、行くことにした。樹林帯を過ぎると、砂地に出た。ここもみんなブルドーザーのようにスイスイと登っていく。気づいたらオベリスクの麓に着いた。幸いガスはかかっておらず、南アルプスの山々が見えた。荷物を置いてオベリスクにアタック。長期に行ったメンバーは岩場を手とり足取り登って行くも、最後のロープ前で目が点になった。下には穴があり、足をかけられるホールドが少なくかった。沢研メンバーの平良さんが挑戦するも、下りが安全を保証できないということで、オベリスクを完登するのは諦めた。その後、 地蔵がいっぱいある賽の河原で少し遊んで、小屋に戻った。
 小屋に戻るとテントが密集しており、浅井班、澤田班が到着していた。話を聞いてみると、楽しんでいたみたいで、全体山行の行き先を鳳凰に選んだことに安心感を覚えた。夕食の鍋を食べて寝袋に入った。

御座石温泉にて。いっぱいですね・・・


恒例の2年生ペアの準備体操
燕頭山にて
途中つららがありました。こんなにも寒いのか・・・
オベリスクと紅葉と

オベリスクの麓です



地蔵とオベリスク
オベリスク登れず、頭がイカレた1年
!?

10月19日(2日目)
 朝食のうどんを食べ、まだ暗いなかテントを撤収する。満点の星空で、今日の天気が期待できそうだった。フライは結露の水分が凍っていて、片付けるのが大変だった(汗)
 地蔵岳に前日行ったため、地蔵カットで直接観音岳まで登るルートに変更。小屋からすぐのところで道が途切れていたため、どこに行けばいいか迷うも、沢を渡ったところにはしごを見つける。道はところどころ霜が降りていたり、霜柱ができていたり、一足早い冬を感じる。森林限界を超えると東の空も明るくなり、雲海が見え、空は雲ひとつなかった。分岐に到着すると先発していた浅井班と遭遇し、途中まで一緒に歩いた。少し登ると稜線に出る。そこでは富士山がくっきりと見えた。
 観音岳に着くと360度の絶景が広がっていた。八ヶ岳、北アルプス、南アルプスに、朝焼けに染まる富士山、朝日に照らされるオベリスク。久々に何とも言えない感動を覚える。千手観音で遊んだりして、浅井班とお別れして、薬師岳に向かう。岩場が出てきたりと、高山を歩いていると実感する。SLの小原が腹の調子が悪いためか、高速歩きだった。薬師岳も絶景が広がっていたが、小原はスルーして早々と薬師小屋に行った。
 砂拭山に登って降りると再び樹林帯。歩きやすい道で、小原の腹の調子がまだ悪かったみたいで高速下山。南御室小屋につく。小屋のベンチは霜が大量に降りていた。小原を待って再び行動開始。腹の調子は復活したみたいで、トイレのために急ぐ必要はなくなったものの、さっき以上に速いペースで登る。後で聞いた話だが、SL小原の後ろにいるグリモン(松尾)が煽ってきたからだそうだ。このため、チェックポイントの苺平を見逃すメンバーが続出した。早くてもいいけど、確認するところは立ち止まって確認すべきだと実感。
 苺平から下りで、たまに大きな岩もあり、少し注意して下る。たまに開けているところがあり、紅葉している南アルプスの山々が見える。杖立峠の道標手前は少し登る。道標は夜叉神峠まであと40分と書いてあったが、実際夜叉神峠までそんなに巻けなかったので、この道標に書いてある時間より多く時間がかかることを、知っといたほうがいいです。夜叉神峠は開けていて、写真をたくさん撮った。ここからラストスパートで夜叉神峠登山口へ降りる。バスの時間に余裕があったものの、道が広く、歩きやすかったため、どんどん降りていく。すれ違ったおじさんに「そんな速かったら何も楽しめないぞー!!」と言われる。
 全員無事に怪我や体調不良なく下山した。バスで甲府駅まで行き、甲府駅近くの「喜久之湯」という昭和の銭湯の雰囲気がする温泉に浸かる。昼飯は甲府駅ビルにある和食屋さんで食べた。全員B定食を食べるよう店の主人に進められる。ミニうな丼セット食べたかった。その後各自帰路に着いた。
 今回の山行は初めてのCLということで、いつもとは違った感じがした。メンバーのみんなも協力してくれたので、CLとしての負担は少なかった。みんなありがとう。また、久々の天気のいい山行だったので、メンバーも楽しんでくれたみたいだ。

森林限界を超えると絶景が広がる


手前がオベリスク、奥が八ヶ岳
富士山と朝日

















かっこいい

観音岳


ピッカーん


絶景
薬師岳にて

稜線は絶景続き

落ちたつららで遊ぶ

霜がすごい
紅葉が見頃



南アルプスの甲斐駒仙丈方面
【反省】
長尾
・装備表にもって行く人の名前を書き忘れた 
・韮崎駅でのバス停の位置把握
・SL小原に熊鈴付けるよう言い忘れた
・道標や地点の把握
・寝るときに靴を入れ忘れた(靴の凍結防止)

小原
・腹痛 ・防寒着不足

平良
・ザックカバー忘れ
・水筒紛失
・寝るときに靴を入れ忘れた(靴の凍結防止)

松尾
・あまり地形図を出さなかった
・ちゃんとした手袋を持ってこなかった

豊島
・準備が直前
・寝るときに靴を入れ忘れた(靴の凍結防止)

全員
ペグ忘れ

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