2020年5月28日木曜日

ヤマプレ2020:谷川岳馬蹄形縦走


春 山プレ2020:谷川岳馬蹄形縦走


こんにちは、45代主将の二茅です。

ブログをご覧の方々は「山プレ?なにそれ?おいしいの?」状態だと思うのでまずは少し補足をしたいと思います。

「山プレ」とは

毎年春と秋、年2回各部員が推しの山やルートを他部員に紹介するプレゼンのことを指します。部員が山に対して興味を持つ機会を設けると同時にいつか山行企画を立てるときのための予行練習の意味もあります。

今年度に関してはコロナウイルスの影響で校内立ち入り禁止につきオンラインで山プレをすることになり、どうせならブログを更新する形にしよう、となった次第です。

ヤマプレは山行の「記録」ではなくネットの情報等を参考にした「紹介」なのでその点ご理解ください。よろしくお願いいたします。

さて前置きが長くなりましたが、今日は私からルートを紹介させていただきたいと思います。

私が紹介するのは、、、、、

「谷川岳馬蹄形縦走」

です!!

はい。タイトルにもあるからバレバレなわけですが、谷川岳を紹介します。

以下、基本情報(主観含む)
1泊2日 テント泊山行
体力度:4/5 (行動時間 15:05、距離 23.4km)
技術度:3/5 (鎖場複数有)
魅力:展望、森林限界、紅葉、自然林、百名山、鎖場、笹原など
費用:電車で往復8000円+ロープウェイ片道1300円くらい
ルート等
アプローチ:JR土合駅(ロープウェイ)天神平

1日目 行動時間 6:00 距離 9.1km
天神平(0:45)熊穴沢避難小屋(0:45)天狗の留まり場(0:45)トマノ耳(0:10)オキノ耳
(0:55)一ノ倉岳(0:20)茂倉岳(1:40)武能岳(0:40)蓮峠

2日目 行動時間 8:40 距離 13.4km
蓮峠(1:10)七ツ小屋山(0:50)清水峠・白崩避難小屋(2:00)ジャンクションピーク(0:25)朝日岳(1:05)笹ヶ岳(0:45)白毛門(2:25)JR土合駅

ルートの全容
ちなみに「馬蹄形」縦走なのはこのルートが地図上で馬の蹄に似てるからである。
画質が悪いのでヤマプラを見ながら記事を読み進めると良い。

この山の魅力はなんと言っても「信越の山」感であろう。まあ北アルプスも信越だが。

なんとも感覚的な表現だがアルプスと信越の山は明らかに違うのである。

アルプスならば森林限界はせいぜい2500m前後なところが信越は豪雪地帯なので森林限界は

1600m前後だと思う。また森林限界で生えるのはハイマツではなく笹なことが多い。

これも積雪量に関係しているのだろう。

それのせいか山の色がアルプスよりもっと黄緑色なのだ。

さらにハイマツと違い紅葉がはっきりしてて秋はとってもいい感じである。
天神平より谷川岳を望む。紅葉はとってもいい感じ。見頃は10月前後
https://sp.jorudan.co.jp/leaf/spot_54994.html
あとこのコースの魅力はなんと言ってもどっしりとした山容。

一ノ倉より谷川岳これぞ主稜線!という感じである
http://blog.livedoor.jp/kub8318/archives/46829978.html
谷川岳より平標山方面。谷川岳からこちらに向かって1泊2日の行程を組むこともできる
http://yamasanpo.blog106.fc2.com/blog-entry-536.html
さて、そろそろルート情報に入ろう。

前日


アクセスはJR土合駅。ここは駅がとっても深いことで有名である。

私も一度訪れたことがあるが非日常感がすごかった。
ダッシュで登ったらめちゃめちゃ疲れた。友達に負けて悔しかった。
https://icotto.jp/presses/6225

もう3年くらい前の記憶だが駅はステビバできると思う。

実際に行くなら前日はステビバするのがいいだろう。

駅からそのまま登れるのはここの魅力でもある。車を駅に止めてそこから1周とかもできる。

ちなみに平標山を通り苗場の方に降りる場合はバスで越後湯沢駅に行けば土合駅に戻れるのでマイカーでのアクセスには強い。

1日目


天神平までの上りはロープウェイを使う。
天神平には人が多い。

大学のワンゲルなのにロープウェイなんか使うな!って思われる方が大勢いるでしょう。

ごめんなさい。

でも私思うんです。文明の利器は使うためにあるのだと。積極的に使うスタイルなのです。

天神平は人がいっぱいいる。 冬はスキー場になっている。

谷川岳までの上りはそこまで難しくはないだろう。

500mほどの登りだがペース配分に気をつければなんら問題ない。

谷川岳肩の小屋ではちゃんとトイレに行っておこう。

山ではトイレ行けるときに行く。個人的にはこれ鉄則。

谷川岳には2つの山頂がある。トマノ耳とオキノ耳。どっちが高いかは、、、忘れた。
谷川岳山頂。人が多い。

谷川岳をすぎると人がだいぶ減るだろう。

ここから先にいる人は泊まりの人か同じルートを日帰りするスーパーマンしかいない。

このルートを1日で日帰りするのはチャレンジとしてはいいのかもしれないが

私としては推奨しない、というかワンゲルではやらせないだろう。

わざわざリスクの高い方法で山に行く必要はない。しかも山の夜ってとってもよくね?

あとまあ俺主将だし責任あるからね☆ 

軽はずみな発言はできません。(いつもしてるとか言われそう!!)

さて、ルート説明に戻ろう。

一ノ倉岳周辺は切り立っている。鎖場も多い。3点支持を忘れずに気をつけよう。
一ノ倉岳周辺の鎖場

余談だが、谷川岳(正確には一ノ倉岳)は世界有数(確か一位だったような、、、)の

死亡者数を誇る山だ。そう。8000m峰とかより多いのだ。

だが安心してほしい。死者が多いのはこの山の下にある沢、

主に一ノ沢の岸壁でのクライミングによるものだ。
一ノ倉沢。稜線左側が谷川岳、左が一ノ倉岳
http://www.enjoy-minakami.jp/event.php?itemid=1523

ネットを調べるといろんな情報や写真がでてくる、、調べるときは心した方がいい、、、

谷川岳からはいくつかのメジャーな峰を超えて縦走する。

途中には一ノ倉岳避難小屋、茂倉岳避難小屋があるから

有事の際には利用を検討してもいいかもしれない。

ただし、ここらへんには避難小屋が多いが一つの規模は小さいので注意しよう。
一ノ倉岳→茂倉岳。縦走路は展望の効いた空中散歩。

しばらく歩くと蓮峠にある蓮ヒュッテに到着する。
「はす」ではなく「よもぎ」ヒュッテらしい。私は間違えた。

蓮ヒュッテ:基本情報
水場:片道15分のところにある
テント:15張、500円
小屋に泊まる場合は要予約

体力的にキツかったら次の日はエスケープルート(ER)をとるのもいいだろう。

水場が遠いのが残念だけど清水峠には水場が無いからこちらで宿泊。2日目に備えよう。

次の日は歩行時間が長い。朝早くから出るようにしよう。

2日目


1日目に比べるどっしりとした山容の山を越えていく。

清水峠からの登りと最後の下りが正念場。

手前が避難小屋。奥が巡視小屋。合計10張くらいは張れそう。
歩き始めて1時間強、一つ山を超えると清水峠に着く。

ここには正確には近くに水場があるが水滴のような感じらしい。

体力によってはここに宿泊するのもいいが蓮峠から水を運搬しないと

いけない点を考慮すると無難に蓮ヒュッテに泊まるべきだろう。

また近くの巡視小屋には水場があるらしいが水質が悪いらしい。

その後朝日岳までは長い登りが続く。
ジャンクションピークから朝日岳。木道が濡れていたら気をつけよう。

だが景色は開けていて緑の笹の間に広がる道が気持ち良いだろう。

朝日岳から白毛門までは1900m前後の細かいアップダウンを繰り返す。
朝日岳をすぎてしばらくして振り返る。こんな縦走路、歩いてみたいな。

景色も開けていて気持ちがいいだろう。

白毛門まで行くとそこからは怒涛の下り。それはもうとんでもなく下る。

こんな道絶対登りたくない。だから私は谷川馬蹄形ルートでは時計回りを強く勧める。

下りは急な上に鎖場が一箇所あるようなので気を付ける。
白毛門の南。この鎖場を下る。3点支持には忠実に。

少し話が逸れるが、山岳事故は基本的に下山の時間帯に最も発生しやすい。

「魔の14時」という言葉をご存知だろうか?

この言葉は昼休憩をした後の時間帯だと副交感神経が優勢になり集中力が欠けることや

「あとは下るだけ」という心理状況が影響し油断しやすくなること。

これらの要因により山岳事故が発生しやすくなることを意味する言葉である。

どうだろう、この時間帯は集中力が散漫になっているという実感はあるだろうか?

私はある。ついでにいうと朝も眠いから結構危ないと思う。

山には常に危険が伴う事を今一度心に強く刻んで下山しているときに思い出して欲しい。

さて、2時間半にもおよぶ長い下山を終えると駅につく。

これにて山行終了。やっと集中を解いて良くなる。
下山口には駐車場がある。

総じてルートは明瞭だ。

ペンキのマークもあるようだし踏み跡がきれいにあるのでそれを辿れば良いだろう。

注意点・難点としては以下があげられる。
  • 2日目はERが無いに等しい。またERの距離が遠い
  • テント場の張数が少ない
  • 水場が遠い、少ない。
  • 時期によっては雪渓が残ってるので要チェック。必要に応じて軽アイゼン携行。
  • 天候が急に変化しやすいらしい

さて、谷川岳馬蹄形縦走、いかがだっただろうか?

これを機に部員のみなさんが計画を立てて谷川岳に行ってみてくれたら嬉しく思う。

参考にしてサイトなど

この周囲には無人小屋が多く、他の谷川岳周辺の縦走をする場合下記のサイトを参考にするといいだろう。

谷川岳ロープウェイ:http://www.tanigawadake-rw.com/index.php

写真にurlがない場合は以上の山行記録から拝借しました。

諸注意

この記事の情報は参考程度にしてくださると幸いです。実際に山に行かれる場合はご自身で他でもルート情報を調べてくださると安全な登山に繋がるかと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

みなさまの安全な登山ライフをお祈りしております

文責:45期 二茅

2020年5月14日木曜日

山プレ 東丹沢

 こんにちは、3年の蛭田です。東丹沢での簡単な日帰りを考えていたので、今回は東丹沢山域について紹介したいと思います。
 東丹沢は大山、塔ノ岳、鍋割山を中心として構成され、その前衛に仏果山、大山三峰山、白山や日向山、弘法山、渋沢丘陵などがあります。
 東丹沢は表丹沢とも呼ばれ、下界に近く、丹沢の中でも最も交通の便に恵まれた山域です。登山道や山小屋の整備も行き届いており、多くの登山者やハイカーが訪れる名所です。


<アクセス>
 つくばから麓の秦野駅までは、公共交通機関を利用して2~3時間ほどです。

<地形>
 東丹沢の主峰には鍋割山(1272m)、塔ノ岳(1491m)、丹沢山(1567m)、大山(1252m)などがあります。
 また丹沢は、主要な尾根からさらに大小無数の尾根が派生する複雑な地形となっており、多くの沢を有します。遡行対象として魅力のある沢が多く、沢登りのメッカとなっています。

<見どころ>
 丹沢の代表的な花と言えば、シロヤシオツツジ、トウゴクミツバツツジなどのツツジの仲間です。

 鍋割山稜は、東丹沢の中でもブナ林が良好に残っていることで有名です。
                        ↑塔ノ岳から見た鍋割山

<ルート>
 一泊のルートもあるが、初心者~中級者向けの日帰りのルートが主です。
 表尾根は、丹沢の中でも比較的短い間隔で山小屋や水場、茶屋等が点在し、初心者、ライトなハイカーに親しみやすい山域となっています。


代表的なルートを紹介します。
・丹沢表尾根コース
ヤビツ峠(100分)三ノ塔(105分)新大日(40分)塔ノ岳(65分)堀山の家(75分)大倉バス停 約6時間30分
 丹沢随一の人気コース。登山口・下山口となるヤビツ峠・大倉には、多くのバス便があり交通の便が良い。途中で鎖場があり、入門とするには標高差も距離もあるかもしれないが、休憩・補給できる山小屋や売店も多く、エスケープルートも多数とれる、代表的なコース。

・鍋割山稜コース
大倉バス停(110分)堀山の家(75分)金冷シ(55分)鍋割山(80分)二俣(85分)大倉バス停 6時間45分
 表丹沢で唯一のブナ林が広がる地域。頂上からの富士山の展望も魅力。

<危険箇所等>
 表尾根にはヤセ尾根や鎖場、ガレ場の急登を通過しなければならないような箇所もある。
 丹沢山地はクマ(ツキノワグマ)の生息地なので、どこでもクマと遭遇する危険性がある。クマと出会わない工夫をする。

情報・画像の出典はこちら
山と高原地図 丹沢 2008年版
神奈川県警/登山を楽しく安全に 登山ルート危険箇所https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0005.htm
初心者もベテランも楽しめる!丹沢登山を日帰りで楽しめる人気コースを紹介!https://www.yamakei-online.com/yk/guide/guide_detail.php?id=1036
Yamakei Online 鍋割山-なべわりやま
蛭ヶ岳日帰り登山!シロヤシオとツツジの花!塔ノ岳~丹沢山~鍋割山(後編)https://www.aohigetozan.com/entry/2017/06/13/230938
ツキノワグマ情報について


2020年5月10日日曜日

2019/8/1‐3 剱岳源次郎尾根

【山行名】極上の懸垂下降
【メンバー】C.L. 犬竹(3年)、S.L. 小野(3年)
【行程】
8/1(木)
新宿から夜行バスで富山へ
8/2(金)
室堂09:25-雷鳥沢出合10:05-剱御前小屋11:20-剱沢キャンプ場12:05
8/3(土)
剱沢キャンプ場04:35-源次郎尾根取付05:25-Ⅰ峰07:40-Ⅱ峰08:10-剱岳山頂09:30
-剱沢キャンプ場12:10-剱御前小屋14:20-雷鳥沢出合14:55-室堂15:50


長らく貯めていた昔の記録をあげます。

去年の夏に剱岳に行った記録です。
同期どうしで行ったのですごく楽しかった思い出があります。
ちょうどこの一年前の文登研がきつかっただけに、、


8/2

安定の立山室堂スタート、半年ぶり。実は半年前に雪山でもきてるので結構定着してきたイメージ

キャンプ場まで観光客に混じりながら降って、雷鳥坂へ

雷鳥坂は毎度の急登だったが、一年前に比べれば百倍マシ。

剣御前小屋に近づくと劔がドーンだYO


みくりが池と立山


地獄谷、毎度毎度匂いがきつい
雷鳥坂一歩手前

ドーンだYO
ドーンだYO

小野は今回写ルンですで撮影してた。最近ハマってるらしい
剣御前小屋から降りると結構すぐ、劔沢キャンプ場。去年は、劔沢キャンプ場から剣御前小屋を超えて雷鳥坂の途中まで背負い搬送の訓練をやって地獄のような長い道のりだったが、行きと言うことで結構すぐついた。

テントを張って情報収集&ゴロゴロ。


情報


さあ、夕飯を作ろうとしたら、小野が団コッヘル忘れたとのこと。これは死刑もの。懺悔しながら、メスティンで頑張って米炊きしてもらった。
団コッヘルがないので、個コッヘルでキムチ鍋。鍋をつつくという風情が味わえなかったが、メスティンで炊いたごはんはおいしかった。


団コッヘルを忘れたおの
炊飯器になった


キムチ鍋

8/3
朝3:00に起きたら雨がザーザー降り。しばらくしたらやんだので、朝ごはんを食べる。
小野が、水に浸しておいたパスタを火にかけて水を飛ばすとうまくゆだったのと同じなると言ってそれ試したら、大失敗した。山だからなんとか食べられたけど、下界ではまずくて食べられない味だった。
生煮えの部分と茹で上がった部分が混じった何か


夜明けのスキャット(由紀さおり)


キャンプ場を出発して、剣沢雪渓へ。軽アイゼン装着。
冬研だからか歩くの速い。
取り付きに到着して、登り返し。
登り始めて10分くらいで一つ目の岩場。
雨で濡れてたけど、普通に行けた。ヌンチャクがかかってたからA0した。そこからは、ハイマツのジャングルジムを登るようだった。
1hくらいで二カ所目の岩場、左下方面が下まで切れ落ちてて怖い。ピトンがあったのでそこにヌンチャクかけてA0して抜けた。小野が、回収体勢が怖いとのことで念のためロープ出した。
そこから再びハイマツのジャングルジム。
ジャングルジムを抜けると、花崗岩の快適なクライミング。
ところどころホールドが少なかったのでスメアリングも交えた。
稜線っぽいところに出る手前で、花崗岩が崩れたざれざれのところがあった。多分そこが一番怖い。
そこからしばらくして、Ⅰ峰。眺めが良い。
あとは道なりに、Ⅱ峰へ。特に難所はない。
Ⅱ峰に着くと単独の男性がいた。ここで追い抜いて。懸垂下降。山行名にある通り、極上の懸垂下降であった。
そこから尾根通しに行くが、懸垂地点からしばらく登って、一カ所のっぺりとした面の岩場があって苔があったり道跡が不明瞭なので慎重にルーファイ。横に抜けたりするのか探ってみたが、結局直上が正解であった。
そのまま、ハイジの高原みたいなところを急だが登っていく。
最後にガレた道を登りきって頂上。

Ⅰ峰までが核心で、標高差も最も大きいが全身を使って登りあげるので疲れは思ったよりは少ない。

山頂で北方稜線方面や早月尾根方面も見た後に下山。
キメ顔


Ⅰ峰でかい
Ⅰ峰のイヌタケ
フルグラのCMに使えると思う

フルグラのCM2



Mt.tsurugidake from peak2


懸垂下降(上から)

懸垂下降(下から)



山頂より源次郎尾根
ちょーじょー


カニの横ばいは確かに怖いけど、難易度が高いのではなくて、岩が磨かれている点とフットホールドが岩の影にあって見えにくかった。

前劔からのガレた急坂の下山はかなり神経を使った。小野はこの辺から結構疲れたみたい。


ミニチュアテント村と劒岳


劔沢キャンプ場につくと、意外と早かったので、当初は2泊3日の予定であったが、この日のうちに下山することに決定。ここから剣御前小屋までがかなり大変そうだった。結構ゆっくり目に登って、ここから雷鳥坂を下る。小野がさっきまでばててたのにかなり速く降っていて自分も少し疲れた。雷鳥坂を下り切ると、また登り返し。これが結構きつい。しかも地獄谷の硫黄の匂いがキツくて結構気持ち悪くなる。
そんなこんなで室堂に到着して、ようやく下山。結構2日目はつらかった。



下山
うしろのマッチョな人は誰だろう?


富山で温泉に入って、富山ブラックを食べる。でも、つくばのラーメン屋の方がうまかった。

各々解散し、小野は長野の祖父母宅へ、犬竹は高速バスでつくばっく。
下山からのアイス
富山ブラックぶれぶれ



文責:44期小野




2020/3/23-3/24 赤岳〜〜Meteorological Day〜〜

2020/3/22-3/23 赤岳
【山行名】Meteorological Day
【日程】2020/3/22-3/23(1泊2日)
【目的】今年度のミックス帯における登山技術の確認、赤岳への再チャレンジ
【山域】八ヶ岳
【使用地形図】八ヶ岳西部(1:25,000)
【メンバー】
C.L. OOOKA(2)
S.L. Ono(3)
KIMURA(4)


時間を持て余している4年の小野です。


Spotifyの昭和ポップスプレイリスト聴きながら書いている。

ちなみに、今は松田聖子の「渚のバルコニー」が流れている。

近況はと言うと、バイトは自粛でないですが、メルカリで物を売りまくっているため、収入はバイトしている時よりも、向上しています。


時間があるので、8月にCBTとOSCEという二つの大きい試験に向けて勉強しなければならないのと、

暇なので英検でも受けてみようと思い勉強を始めてみたのですが、単語が難しすぎて一生こんなの使わないだろと思っています。(少なくとも僕はalbeitとか英語で絶対話さないと思う!!)
あと、面接の練習したいので英語が話せる面接練習相手募集中です。

コロナで本格的な自粛が始まる前に行ってきた最後の山行になります。

結果的にこれが、冬研宿泊組の今年度最後の活動になってしまいました。


3/23


安定の朝4:30ピックアップ開始、高速乗って15分経った頃後ろからOOOkaくんが「あっ」と言う声を上げました。

なんか大変そうだなと思いながら話を聞くとピッケルを忘れてきたとのこと、某先輩がこの場にいたなら死刑宣告されていたと思われるのだが、引き返して取りに帰ることになった。つくばっく。

そうして、無事OOOKA家からピッケルを回収しつくば再出発6:30。


本当は、阿弥陀も行く予定でしたが、この時点で出発が大幅に遅れてしまうので、その後の予定を練りながら八ヶ岳へGO。


八ヶ岳山荘10:40着。11:00頃入山。


良いお天気ポカポカしながら林道を行く。

今年3度目の南沢の登山道である。八ヶ岳は相変わらず、下部の雪が少なくてカチカチに道路が凍りついているので僕は大嫌いです。アイゼンの刃は減るし、木の根はふんじゃうし、いいことない。

KIMURAさんも「かぐや様は告らせたい」知っていたので、かぐや様の話で盛り上がった。ワンゲルでかぐや様の話知ってる人少ないので、話ができたらいいのにね。藤原書記の話が一番盛り上がった気がします。


途中休憩1回、原っぱになっていてひなたぼっこ。すこし寝たような記憶がある。山でひなたぼっこっていいですよね。春山くらいでやるのが一番気持ちいい気がする。



OOOKA


ラムネを食べるKIMURAさん
さりげなくmont-bellアピール


今年2度も来た南沢大滝の分岐過ぎてからが結構長かった。そこ以降の道は、高校2年の秋(5年半前!!)以来だったので記憶が曖昧になってた。結構長かった。高校時代からずいぶん時間が経ってしまったことに絶望しながら、南沢の登山道を歩いてたら、行者小屋15:00。

人が何人かいるくらいで密ではなかった。





赤岳など
中岳、滑れるかな?

赤岳鉱泉と行者小屋が今年の11/30まで休業(たしかテント泊も)になってしまったので、もうしばらくは山に登れない...


さっさとテントを張って、夕飯づくり&天気図をとる。

夕飯は安定のカレーだった気がする。
今日の出発が遅れたので、阿弥陀はカットして赤岳に専念することに決定。

そのまま就寝。



3/24


今、ブログ書いてる間に流れてる曲がチェッカーズの「星屑のステージ」なのでテンション上げ気味でかいていきます。


朝、一応日の出とともにでられるように準備、4:00起床。

朝はパスタ。


毎回山をやっていて思うのですが、テントの中の写真って少ないですよね。でも、山での生活を語る上で、あの物が散乱しているテント内(人の性格によります)、長期後半の訳のわからないにおい、雪山で外から流れ込んでくる冷気、冬靴から立ち上る水蒸気、調理して一晩経った後の団コッヘルの中とかってなかなか写真に収められることはないですよね。後輩たちにはそう言う写真をいっぱい撮ってもらって山でのリアルをブログで発信していって欲しいと思いながら、



朝ごはんのパスタをいただきました。

僕はたしかペペロンチーノだった記憶があります。



テントから外を覗くと、山の方はガスガス、予報と違うじゃないか!と思いながら、しばらく様子見することに。

二度寝して起きたら、晴れていたので準備して出発8:00頃。


まあまあ天気がいい中、文三郎道を快調にあがる。

あまり撮られることがない調理風景
パスタ
調理するOOOKA
真ん中に冬靴がある


快調な2人
岩壁


氷瀑、でも結構悪そう
氷瀑がなんこか見える

主稜線の上の方

中盤以降赤岳の西面の荒々しい岩壁が見えてきました。僕は岩には興味がないのですが、真ん中に氷柱が見えたので結構テンション高かったです。いつかあの氷登ってみたいなとかずっと考えていました。あんな感じの氷がたくさんあったカナダがちょっと恋しくなりました。


そんなこんなで主稜線上へ。毎度のことですが、前の日光白根山の時の方が、よっぽど強かったのでまだ余裕。60mくらい上がると弱くなってあとはミックス帯をよじ登る。1カ所雪のバンドのトラバースが状態によっては嫌らしいが、今回は大丈夫。そんなこんなで頂上。


KIMURAさんがタッパーに入れてシュークリーム持ってきていました。一口もらいましたが、外気の寒さでクリームがちょっとシャリっとしていてとてもおいしかったです。KIMURAさんの行動食のセンスはワンゲル中でピカイチだと思います。ぼくも苺大福もってきたかったのですが、最近のコンビニでは売っていない気がする。



頂上にしばらくいて、写真も撮って、下山。下山中に主稜線上はかなり天気が悪化。速く主稜線を離れるべく急ぎつつ注意深く行動。素早い行動の大切さが学べました。

頂上
この時はOOOKAの手にまだiPhoneがある
天候悪化


風が強い
下山


あとはアイゼンワークについていろいろ話し合いながら下山。途中シリセード込み。

行者小屋のテントを撤収し、ひたすら下山。

昨日ひなたぼっこをした周辺を通りかかって、休憩をとったとき、再びOOOKAくんが「あっ」いう声を上げました。


どうやらまたやばいようです。なんとOOOKAの愛機iPhoneを落としたとのこと。しかも機内モードでGPSもOFF。OOOKA絶望しながらも下山続行。

さらば行者小屋

てくてくてくてく歩いて、美濃戸口まで降りて、下山連絡して今山行は終了。OOOKAが八ヶ岳山荘の人にスマホについて拾得があった際の連絡について話して、帰途につき、つくばっく。

19:00くらいにつくば着。
美濃戸、下山口まであと1h

なにかの用事があるOOOKAを最初に下ろした後、KIMURAさんと鬼者語でラーメン食べて、今年の冬研の締め括りとなりました。




今年は新型コロナウイルスの影響もあり、しばらくの間は登山が思うようにできないと思います。特に夏山の登山がどうなるかは不透明な状態だと思います。なので夏山登り足りない現役部員のみなさんはぜひ冬研へ



P.S.

OOOKAくんのiPhoneは無事拾われて、元に戻ったそうです。山頂に落ちてたらしい。よかったねOOOKA!


文責:44期 小野