2015年8月28日金曜日

北海道 大雪山系縦走 H27/8/12~16

【山行名】ヤックデカルチァー 【日程】2015/8/12(水)~8/16(日) 前日泊+山行3泊4日
【目的】自然に帰る 【山域】大雪山系 【メンバー】井上(CL、気象), 平良(S.L、会計、食糧)
【使用地形図】旭岳、愛山渓温泉、層雲峡、白雲岳、五色ヶ原、トムラウシ山、オプタケシテ山、白金温泉、十勝岳
【概念図】
【行程】(地形図、エアリア等を参照にしながらご覧ください)
・8/12(水) 旭川空港(バス)旭川駅(バス)旭岳登山口→東川町青少年野営場
 この日は移動日。15kgのザックを担いでいざ北海道へ。旭川駅近くのホーマックでEpiガスとライターを購入し、スーパーで食糧を買い出し、登山口まで移動。
井上、平良のゴールデン雨男コンビの力により、すでに雨。悲しい(T_T)
・8/13(木) 旭岳登山口6:45(ロープウェイ)すがたみ駅7:00~8:55-9:15旭岳~12:20白雲岳避難小屋
 旭岳までの登り。旭岳の裏から登る太陽を浴びながらひたすら登っていく。姿見の池まではお散歩道といったところか。火山地帯のため樹林ゼロ=日陰ゼロなので、太陽が鬱陶しい。地面に軽石が浮いており、またゆるい土で意外ときつい。
煙上がってます

地面がゴツゴツです

隙あらば背景真っ白。旭岳山頂

 その後の下りは危険箇所。急な下りをまっすぐ降りていく。砂利道でとてもコケやすく、砂利が靴の中に入り込んで痛い(>_<)旭岳のキャンプ指定地に水が流れている。
滑りながら降りていく感覚


 その後、道はゆるやかに。
サッカーできそう。ピッチコンディションは劣悪

まるでSFの中に入り込んだよう

宇宙人の基地?

だだっ広い
白雲岳北面で小さな雪渓をトラバースしたがアイゼンはいらなかった。この辺りで雨が降りだす。雨男ぇ…。
 ちなみに今回の山行ではアイゼンは必要なかった
 白雲岳避難小屋には1人小屋の管理人がいた。水はテン場から100mほど歩いたところにあり、要煮沸。トイレはあるが、紙は持ち帰る。テント設置後少し雨が強まったが、テントは浸水せず。張る場所によってはかなり水たまりが溜まるところもある。
白雲岳と白雲岳避難小屋キャンプ地

 就寝後の23:30頃、テント外に置いていた靴をキツネに持って行かれるところだった。ちょうど頭の真後ろに靴を置いていた。いきなり頭の後ろから物音がしたものだから、飛び上がるようにして起きた(;'∀')その時はキツネだと確定できず、もしかしたらヒグマかも…と考えていて、かなり怖かった。その後、20分くらい臨戦態勢を取り続けた後、テントから20mくらい離れたところまで移動させられた靴を回収し、一旦就寝。しかし、25:30頃にまたキツネが徘徊して靴を持っていかれかけたため、この日はまともに眠ることができなかった(-_-;)
 ※北海道ではテント外に荷物は置かないように気を付けよう!
・8/14(金) 白雲岳避難小屋4:55~忠別岳7:55~8:30-40忠別岳避難小屋~9:10-20五色岳~10:50-11:00ヒサゴ沼分岐(南)~13:00-20トムラウシ北沼~13:45-14:00トムラウシ山~14:30トムラウシ南沼キャンプ地
 五色岳あたりまではだだっ広い道とハイマツの合間を縫う道が続く。ハイマツ道は朝露でザックが濡れて、かつ、地面がぬかるんで精神的ダメージが…(-"-)
なお翌日、さらなる苦痛が繰り広げられるとはこの時思いもしなかった…。
異世界に迷い込んだよう

ふと後ろを見ると何もなかった

浮島。天国のよう

忠別岳だけ少し切り立っている

オルガンの鍵盤のよう

スターウォーズ6のジャバ・ザ・ハットに似ている岩(角度によっては)
五色岳から化雲岳の道も最初の1/3はハイマツ道でさらに狭くなっている。雨具、ザックカバー着用は必須か。その後2/3は木道。ヒサゴ沼分岐(南)以降からガレ場になっていき、トムラウシ北沼までの道のりは大きな岩を乗り越えていくことが多くて、ガレ場に慣れていないと大変だと思う。案外登りが長い。トムラウシ山の登りはそれまでに比べると幾分か楽。南沼までの下りもガレている。
木道歩きは眠くなる(´Д⊂ヽ

おこじょ!?かな

エスカルゴ?ガマガエル?

ヒサゴ沼

ミステリーサークル…?

トムラウシ山への道はだいたいこんなんです

トムラウシ北沼にて休憩

相方も疲れ果ててます(+_+)

山頂にて。2人でトムラウシを表現…「ムラ」要員が欲しい

キャンプ指定地。意外とでかい。
キャンプ地では水場ポイントがいくつかあり、豊富。携帯トイレブースあり。
・8/15(土) トムラウシ南沼キャンプ指定地4:20~三川台5:20~5:55-6:05ツリガネ山~8:30-40コスマヌプリ~10:10-25双子池キャンプ指定地~12:30-40オプタテシケ山~13:30-40ベベツ岳~14:30美瑛富士避難小屋
 トンデモナイ道だった。いや、道と呼べるのか不安なところすらあった。精神的にも肉体的にもツライ…(ノД`)・゜・。
 まずコスマヌプリまでの道のり。基本的に道の幅は人1人しかなく、下は草木、上はハイマツで登山道が覆われ、場所によっては沼地化し、イライラすることまったなし
 ツリガネ山ラスト100mが急登で四つん這いになって進んでいくことに

一番奥に見えるのがこの日の目的地、美瑛富士

そういえば山行中晴れ間あんまりなかった…(;´Д`)

この道はまだマシ。ところによっては…

黄色の雨具の方、どこを通ったんですか?

圧倒的なササヤブ

束の間の安息

これほど“山”っぽい山は初めてです

モアイ像かな?

相方はかなーりイライラしてました(;'∀')
 コスマヌプリからの下りは完全にササに覆われ、足元の感覚で歩いていく。双子池周辺は沼地と化していて気分は最悪。
無心です \(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!

沼研爆誕です。
  双子池キャンプ指定地っぽい場所はあるにはある(張れて3張くらい)が、水場が見当たらず、地面も泥化していて、とても幕営したいとは思わなかった。
 オプタテシケ山まではかなりの急登で、登り始めがわかりにくい。ガレ場の東の道を登っていく
 オプタケシテ山の下りはゴロついていて歩きにくい。そこから美瑛富士避難小屋まではアップダウンをこなしていく。
 双子池キャンプ指定地以外にも稜線上にビバークできるよう、トムラウシ南沼~美瑛富士避難小屋間で6箇所ほど幕営適地があった。
キャンプ指定地からオプタテシケ山を臨む

おそらくはキャンプ指定地なはず

オプタケシテ山からの下り

美瑛富士避難小屋テン場

美瑛富士避難小屋とテン場
美瑛富士避難小屋には、携帯トイレブースがあり、また、SBの電波が通じた水場が涸れていたのは予想外。この日は夕立が降ったため、深夜に雨水を採取できたのは幸いだった。テン場は最大8張ほど。
・8/16(日) 美瑛富士避難小屋4:35~6:20美瑛岳~8:10-20十勝岳~8:50-9:00上ホロ避難小屋~8:30-40かみふらの岳~10:40富良野岳分岐~11:10富良野岳~12:30上ホロ分岐~13:10十勝岳温泉
 久しぶりに晴れ間を拝んだ朝。この日も美瑛富士と美瑛岳の間の分岐まではハイマツ歩き。相変わらずザックと足が濡れる。美瑛岳分岐から美瑛岳まではザックをデポして向かった。十勝岳の登りは地面が砂質でとても歩きにくい。特に2077mへの登りは、一歩上に進んで半歩下にずれ落ちような感じである。2000m超えると、火山帯のにおいを感じる。
久しぶりの晴れ

かっこいいね


2077mへの登り


2077mへの登り。土がフカフカです

山頂。トカチポーズ

 上ホロ避難小屋も水場が涸れていて、SBの電波は通じなかった。
 そしてそのまま西へ進んでいった。富良野岳分岐から富良野岳の道はしっかりとした木の階段で
日帰りで訪れる人が多かった。偽ピーク超えた後は、意外とガレていて大変だった。
富良野岳への登り
その後の下山路で再びハイマツを縫う道に入っていき、当然地面がぬかるんでいたので、またまたイライラゲージが高まってしまった^^;
 上ホロ分岐まで2つの沢を通過するのだが、道が整備されておらず怖かった。三段山分岐まで進むと後は車の通れそうな楽な一本道だった。 
下山しました。ましろ色
最後に振り返ってみると、夜中のキツネ騒動だったり、トムラウシ~美瑛富士での登山道だったり、予想外の出来事が多くて、大変でした。特に双子池周辺はもう二度と行きたくないです(~_~;)
しかし、所々の自然身溢れる景色はとても素晴らしいもので、充実した毎日でした。でも、今度行ったら正気を保っていられなくなるかもしれません(^_-)
【反省点】
・井上…トムラウシ南沼以降の水場が全部涸れていたのは予想外だった。また、北海道ではテント外に荷物を出してはいけないのを知らなかった。直前のリサーチをこれからは大事にしたい/3日目のパッキングがうまくいかず、結果疲労を蓄積させた→時間がかかってもパッキングはしっかり行う/ジップロックが小さいサイズしか代えを持ってきてなかったので気を付けたい/天気図の読み込み精度の向上
・平良…水を煮沸する際にお湯をこぼすことが多かった。加えて、テント内の行動をもう少し気を付けたい/レーションの量が少なかった/テーピングを巻くことなどで朝の準備がかかりすぎた/ササヤブやぬかるみでイラついていた。精神的にもっとゆとりを持ちたい/3,4日目はペースを上げすぎて、後半バテることが多かった
 

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