【日程】 2015年7月18日(土)~7月21日(火) 前夜発 2泊3日 +予備日1日
【目的】 長期山行に向けた体力および技術向上
【山域】 北アルプス北部 白馬岳
【使用地形図】 白馬岳、白馬町(1/25000)
【メンバー】 2年 田川(CL、会計、気象)
長尾(SL、装備、食糧)
1年 浦木(気象、食糧)
段畑(気象、食糧)
橋本(気象、食糧)
河地(気象、食糧)
永野(気象、食糧)
《前日 7/17(金)》
接近中の台風の気配を感じながらの出発。
新宿駅からバスで長野駅まで移動。
大都会()長野に到着
どう見ても異様な集団です
寝る支度をする者、夜食のラーメンを食べに行く者、20時までつくばでバイトがあったために新幹線で長野に向かっている者等、各自が思い思いの行動している最中、予想外のことが…
自分がのんきに歯磨きをしていると、長野市の職員を名乗るものが話しかけてきた。
職員「あの~、もしかしてこちらでプレミアム商品券の販売待ちで並ばれてます?」
歯ブラシをくわえた俺「はっ?」
職員「明日朝からプレミアム商品券の販売があって、ここ列ができるんですよ。」
歯ブラシをくわえた俺「はぁ」
職員「ここは長野市の設備ですので、このようなことをする場合は市に許可をとってもる必要があるんですが、許可は取りましたか?」
歯ブラシをくわえた俺「いや、取ってないです」
職員「でしたら、こちら明日の朝通路になりますので空けてもらえないかと…」
といった具合で、史上初めてステーションビバーク立ち退き指令が出された。
仕方がなく一晩中明かりが消えない改札前に陣取ることに。
東京オリンピックのエンブレム、これ↑でいいじゃん!
8時台発のバスというわりと珍しい遅さの時間のバスなので、各自ボケーっと出発時刻まで過ごす。
台風に関しては山行に支障がない勢力まで弱まったので予定通り入山することに。
CLとして、「まあこれぐらい余裕でしょ」とみんなに言いつつ、自分が(おそらく)誰よりも入山したくないと思っていたのはここだけの話。
悪天候にも関わらず、白馬に向かうバスは補助席まで満員。海の日おそるべし…( ゚Д゚)
栂池高原駅からロープウェイに乗り、
みんな雨具フル装備です
途中比較的大きな雪渓あり。
雪渓を歩く後続の小原班
そして乗鞍岳へ。山頂がとても広かった。
何も見えない
乗鞍岳を下って本日の幕営地、白馬大池山荘に到着。
白馬大池の脇を下る
白馬大池山荘
なお、この日は我らが頼もしいSL長尾君の20歳の誕生日だったので、夕食後に誕生日サプライズ!
本当はケーキにしようと思ったのですが、生クリームはあまりにもリスクが高いのでバームクーヘンに。
隣のテントで様子を聞いていた小原班の後日談によると、ハッピーバースデーの曲を一番大きな声で歌っていたのが長尾君本人だったとか…
CLががんばっちゃいました
一生記憶に残るハタチの誕生日になってくれれば幸いです
《2日目 7/19(日)》
前日に晴れの天気予報が出ていたので少しばかり期待していたが、朝テントから出てみるとあたり一面ガスに覆われ、強風が吹いているという始末。
自分の高校時代の台風通過直後に行った谷川岳の山行が思い出される…
朝食を食べてテントを撤収し、5時過ぎに行動開始。
天候が悪いためほとんど休憩も写真撮影もなく三国境まで。
(わかりにくいですが)雷鳥が居ました
この後、小原班のSL暴走娘に蹴散らされた模様
三国境から1時間ほどで白馬岳山頂へ。
メインとなる山の頂上で撮った写真が実にこれだけ。
天候の悪さを物語っています。
この状況下でもテンション上げてくれるメンバーたちに感激です
山頂から少し下ったところにある白馬山荘の休憩スペースで風をしのぎつつ、長めの休憩。
CLはただひたすら、寒い、寒いだけを連呼してました。
一向に回復する気配を見せない悪天候。
白馬三山の残り二つ、杓子岳と鑓ヶ岳は巻くことに。
…と思っていたら、鑓ヶ岳は巻き道と山頂へと続く道の分岐のところから5分もあれば山頂に行けるようなので、荷物を置いて鑓ヶ岳山頂を目指すことに。
多少天候が良くなったこと、山頂で人と居合わせたので集合写真を撮ってもらうことに。
これがこの山行で7人全員で撮った唯一の集合写真です。
まっしろしろうま出ておいで~!
ここも足早に下山。
この後当初は天狗山荘に幕営の予定だったが、前の日に自分も含めて田川班、小原班ともに軽い高山病の症状が出ていた(おそらく長野駅での劣悪な睡眠環境が原因)人がいたので、早めに標高を下げてしまおうという判断のもと、予定を変更して白馬鑓温泉小屋まで下ることに。
下りは鎖場がいくつも
小屋前最後の関門。雪渓下り
ちょうど小屋に着く直前、目線の先に救助ヘリが飛んでいるのを発見。
小屋の3つ先の雪渓で滑落した人がいたとのこと。みんな顔が引き締まる。
その名の通りこの小屋には温泉があって、テン場から上を見ると温泉に入っている裸の男たちが目に入ってしまう。その様子は地獄谷の猿と大差ない。
ちなみにこの班から温泉に入った者は誰もおらず。
《3日目 7/20(月)》
出発前に記念撮影
CLが7月初旬の妙高・火打山行にて雪渓で滑落しているため、メンバーの誰よりも雪渓でビビっていた。この日は前日の予定を変更して鑓温泉まで下っていたため、行動時間が短く済むこともあり、雪渓の表面が少しでも溶けることと、踏み跡ができることに期待して朝は遅めの6時出発。
小屋をでてすぐ、いきなり今回の山行で一番大きな(?)雪渓を下る。
なお、下っている最中CLは写真を撮っていられるほど精神的な余裕がなかったので、下った後に雪渓を見上げた写真を1枚。
もうお気づきでしょう。やっと晴れやがりました
おかげで1年生も軽アイゼンの着脱が完璧にできるようになりました。
全員無事に雪渓を突破し、ひたすら下ります。
この長い長~い下り坂を~♪
小日向(宮崎県と縁があるCLは勝手に「こひゅうが」と読んでいました。「おびなた」です)のコル付近から振り向くと…
あれ?鑓ヶ岳?
最終日になってようやく待ち望んでいた天気になってくれました。
結局下山口である猿倉荘に着いたのが午前10時前。
10時台のバスに乗って白馬駅へ。
下界は1日前まで寒い寒いと言っていたのがまるで嘘のような暑さでした。
雪の白、植物の緑、岩肌、空の青、雪とはまた違った雲の白、このコントラストこそが
北アルプスの真骨頂ではないでしょうか
田川:雪渓で神経質になりすぎて遅れてしまい、みんなに迷惑をかけた。
小原班の判断に合わせることが多く、自分の判断力・決断力が不十分だった。
長尾:2日目の下りでアイゼン装着の判断をするべきだった。
1日目の雪上のロープをひとりずつ登らせた後、1年生に待機する場所の指示を出さなか
った。
橋本:下りの後半、集中力が切れて滑ることがあった。
テント設営時にもう少し積極的に動けた。
河地:ガレ場、下りの歩行に慣れておらず遅れた。体力不足。
永野:不注意に伴い、危険な転倒があった。体力不足。テント内での荷物整理。
浦木:パッキングの要領が悪く、荷物の整理ができていなかった。テント設営の練習不足。
図上への注意不足。
段畑:登りの体力不足。下りでの転倒。
【全体として】
・下りの歩き方が下手なのでトレーニングして慣れる、体幹を鍛える等対策する。
・他の登山者の邪魔になることがあったので、自分たちは大所帯であるという自覚を持った行動を心がける。
・CLが休憩を取りたいかどうか聞いた時にしっかり意思表示をしてもらいたい。
最後に…
たまたまだと思うのですが、最近このブログを「よく見ている」、「更新を楽しみにしている」という方に会う機会が多くなっています。改めて、私たちの活動に関心を持ってくれている外部の方がいるということを自覚させられました。それと同時に今回も含め、更新が非常に遅くなっていることを大変申し訳なく感じております。記憶が新しいうちの方がより内容の濃い、詳細な報告が書けると思うので、今後は山行終了後なるべく早く更新できるよう努力していきたいと思っております。
今後とも筑波大学体育会ワンダーフォーゲルクラブをよろしくお願いします。
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