【日程】2015年8月30日~9月3日(前日発+2泊3日+予備日2日)
【目的】北海道の山を堪能する。
【山域】大雪山
【使用地形図】旭岳、愛山渓温泉、層雲峡、白雲岳、五色ヶ原、トムラウシ山、オプタテシケ山、トムラウシ川
【メンバー】長尾(2年/C.L)、豊島(2年/S.L)、戸邉(1年)、Bagdgt(M1)
今回は北海道ということで、遠征です。
昨年の全体山行以来の参加となる理くんがいるレアなメンバー構成。
つくばから青春18切符で途中色んな所を観光しながら登山口へ向かいました。
そんな様子をざっくりと。
秋田で職質され、2日目でやっと北の大地に降り立つ。2泊目は函館のゲストハウスで宿泊です。函館の町はGLAYとのコラボ企画を開催していたみたいで、あちこちにGLAYだらけ。GLAYファンのC.Lは地味にテンション上がってました。ゲストハウスのおじさんが無料でレンタサイクルを貸してくださり、今回の一座目、箱館山へ。百万ドルの夜景を見る。
駒ヶ岳。キレイな形をしています。 |
小樽まで1両で走るローカル線の旅を堪能しました。 |
[前日 8月29日]
札幌で宿泊していたため、この日は旭岳麓の東川町青少年野営場までの移動日。札幌駅9時台の普通電車が、登山口の最寄り駅の旭川まで行ってくれるということで、その列車に乗ること3時間。旭川駅到着。
駅前にイオンモールがあるので、そこで昼飯兼食糧の買い出し。お客様感謝デーだったので、ちょっと得した気分。
バスの予定の時間になったので、バス乗り場で待っていたら、タクシーのおじさんに声をかけられ、バスよりも安い料金でキャンプ場まで連れていってくれるとのこと。お言葉に甘えてのらせてもらう。
キャンプ場まで一人1400円でした。
東川町青少年野営場はよく整備されていて、テントの居心地最高。トイレきれいだし、炊事場もある。携帯は各社つかえます。
よく整備されたテント場です |
[1日目 8月30日]
天気:晴れのち曇り
野営場5:45~さんろく駅〈ロープウェイ〉すがたみ駅6:25~旭岳石室6:45‐50~旭岳8:18‐35~荒井岳9:40‐50~北海岳10:40‐50~白雲岳分岐11:45‐55~白雲岳避難小屋12:10
野営場より車道を歩き、ロープウェイ駅へ。ロープウェイで標高を稼ぐ。
すがたみ駅で計画書を提出してようやく今回の山行スタート。
旭岳までは樹林帯のない開けた道だそうだ。いい景色が見れることに期待が膨らむ。
旭岳石室まではよく整備された道で人もいっぱい。
姿見池では旭岳が池の表面に映えていて綺麗。
姿見池からは9合目まで地獄谷を右手に見ながら尾根の登り。土と岩の混じった道を快調なペースでいきます。朝日が眩しいので、サングラスがあったほうが良かった。
野営場より車道を歩き、ロープウェイ駅へ。ロープウェイで標高を稼ぐ。
すがたみ駅で計画書を提出してようやく今回の山行スタート。
旭岳までは樹林帯のない開けた道だそうだ。いい景色が見れることに期待が膨らむ。
旭岳石室まではよく整備された道で人もいっぱい。
姿見池では旭岳が池の表面に映えていて綺麗。
今回のメンバーたち |
姿見池のそばにある旭岳石室。いかにも避難小屋という感じ。 |
旭岳と蒸気をあげる地獄谷 |
姿見池からは9合目まで地獄谷を右手に見ながら尾根の登り。土と岩の混じった道を快調なペースでいきます。朝日が眩しいので、サングラスがあったほうが良かった。
9合目で西側に大きく進路を変えて、金庫岩を過ぎ、少し上がると、旭岳に到着。
南・西面はガスられたけども、進行方向はガスっておらず、安心する。
独特な形をしている金庫岩 |
北海道の最高峰に登頂!! 標高2291m |
旭岳から裏旭キャンプ指定地まではボロボロの礫の道の下り。我々も含め、多くの登山者が恐る恐る下るも、滑る滑る。今回の山行の一番の危険箇所か。
右手に雪渓が見え、裏旭の水場は雪解け水が由来みたいだ。
この付近は見たこともない風景で、モンゴルみたいだと思った。
荒井岳に登ると、ガルデラの外輪山のコースに。北海岳方面に少し行くと、その全容が一望できる。北海岳まではアップダウンがあまり激しくなく、心地いい稜線歩き。
北海岳からは外輪山から外れ、高原歩きみたいな感じでアップダウンはそれほど激しくない。異国みたいな地形の数々に思わず息を飲みました。白雲岳避難小屋までは特に危険箇所はない。
雄大すぎる |
白雲岳を目下に |
ヨーロッパにありそうな地形 |
白雲岳分岐は平な場所 |
今回のメンバーのザックはとてもカラフル。 |
白雲岳避難小屋 |
この日は白雲岳避難小屋で宿泊。テント場はよく整備されていて心地いい。2週間前に先輩が夜中に靴を何者かに盗まれそうになる騒動があり、管理人さんに聞いたところ、狐の仕業とのこと。
狐は匂いのあるものに敏感だそうで、靴をよくイタズラするとのこと。イタズラは靴をハムハム噛むくらいだそうだ。登山靴をボロボロにされそうだと不安を覚えるが、テントに入らないときは、小屋で預かってくれるとのこと。食料やコッヘルも外に出せませんね...。
トイレは紙は持ち帰り。水場は小屋より100m白雲岳分岐側にある。漏斗と茶こし、すくいが用意されていて、なんともありがたい。要煮沸。この頃はチョロチョロとしか流れておらず、管理人さん曰くそろそろ枯れるとのこと。9月くらいには水の有無の確認が必要だ。
天気はあいにくのガスである。忠別沼までは緩やかな広い尾根歩き。斜面の西側は広大で緩やかであるが、東側は断崖絶壁というギャップが面白い。
道が単調なので、体感時間がものすごく長く感じた。
ハイマツに囲まれるところもあり、朝露もついているので、雨具のパンツをはいたほうがいい。
北海道で有名な忠別岳はガスられて何も見えず・・・
五色岳まで特に危険箇所はなかった。
五色岳は背の高いハイマツに囲まれているが、ちょっと岩に登れば少しは景色を楽しめる。
ヒサゴ沼避難小屋は、テントサイトがよく整備されていて、寝やすそうだが、せっかく無人の避難小屋なので、避難小屋泊にした。
小屋は2階建てで、30人ほどを収容できる。中は見た目と裏腹で少しきれいだった。
トイレについては紙は持ち帰り。
水場は小屋の近くにあると山と高原の地図に書いてあったが、まったく見当たらなかったので、ヒサゴ沼の東側にある水場へ汲みに行った。沼の東側へと登山道を行き、沼から少し離れたところの左手に水場へと至る道が現れる。雪渓の雪解け水で、白雲岳避難小屋とは違い、水が豊富だった。ここも要煮沸。
沼の水を汲んでいる人もいましたが、飲用不可だそうです。
夕方くらいになると次々と宿泊の人々が。テントを張っている人は誰もいなかった。
避難小屋はテントより寒かったです。
大学生が数パーティーほど幕営してて賑やかなテン場でした。女子の多いグループに少し嫉妬
[2日目 8月31日]
天気:曇り
白雲岳避難小屋5:15~高根ヶ原分岐5:55~忠別沼7:25‐35~忠別岳8:08‐20~五色岳10:00‐10~ヒサゴ沼分岐10:50‐11:00~ヒサゴ沼避難小屋11:40
天気はあいにくのガスである。忠別沼までは緩やかな広い尾根歩き。斜面の西側は広大で緩やかであるが、東側は断崖絶壁というギャップが面白い。
道が単調なので、体感時間がものすごく長く感じた。
ハイマツに囲まれるところもあり、朝露もついているので、雨具のパンツをはいたほうがいい。
北海道で有名な忠別岳はガスられて何も見えず・・・
五色岳まで特に危険箇所はなかった。
断崖絶壁 |
忠別岳 |
真っ白でした |
忠別岳を振り返る |
五色岳までは遠い? |
五色岳は背の高いハイマツに囲まれているが、ちょっと岩に登れば少しは景色を楽しめる。
ハイマツ帯をくぐりぬけると開けた緩やかな湿地帯に。本当に尾根なのか?笑
化雲岳分岐まで木道が半分くらい。
ヒサゴ沼分岐でヒサゴ沼へ降りるルートをとる。緩やかな道とうって変り、少し急な下り。
整備されているがほぼ意味をなしていない階段が現れると、分岐まであともう少し。
分岐からは木道を歩き、2日目の幕営地、ヒサゴ沼避難小屋につく。
化雲岳 |
ヒサゴ沼現る |
ヒサゴ沼避難小屋は、テントサイトがよく整備されていて、寝やすそうだが、せっかく無人の避難小屋なので、避難小屋泊にした。
小屋は2階建てで、30人ほどを収容できる。中は見た目と裏腹で少しきれいだった。
トイレについては紙は持ち帰り。
水場は小屋の近くにあると山と高原の地図に書いてあったが、まったく見当たらなかったので、ヒサゴ沼の東側にある水場へ汲みに行った。沼の東側へと登山道を行き、沼から少し離れたところの左手に水場へと至る道が現れる。雪渓の雪解け水で、白雲岳避難小屋とは違い、水が豊富だった。ここも要煮沸。
沼の水を汲んでいる人もいましたが、飲用不可だそうです。
夕方くらいになると次々と宿泊の人々が。テントを張っている人は誰もいなかった。
避難小屋はテントより寒かったです。
左が避難小屋、右がトイレ |
水は沼の向こうに見える雪渓の雪解け水。 |
[3日目 9月1日]
天気:曇りのち晴れ
ヒサゴ沼避難小屋4:30~天沼5:45~北沼7:05~トムラウシ山7:30‐50~前トム平9:10‐9:30‐~コマドリ沢分岐10:05~カムイ天上11:15~温泉コース分岐11:45~トムラウシ短縮コース登山口12:00
尾根に出るまでに雪渓があり、ガスっているので少し出発を遅らせる。
ルートは雪渓を直登だが、左岸(進行方向右側)のゴーロ帯が緩やかなので、ゴーロ帯を歩くことにした。雪渓沿いに歩いてけば、正規ルートが現れるので、雪渓から遠ざからないように。長いゴーロ帯が緩やかになると尾根に出る。
ここから先は本当に庭園ではないかと思うようなきれいな道を歩く。岩と花が上手い具合に調和している。
天沼をすぎると日本庭園みたいだが、全く記憶にない。
やがて、ロックガーデンと呼ばれる大きな岩がゴロゴロとした地帯に。岩の上を歩く。
ゴーロ帯の急登を登り切ると高原のような開けた緩やかな地帯に出る。
このころにガスは切れ、トムラウシ山が顔を出す。メンバーも活気づいた。
北沼の分岐からは岩の多いのぼりとなり、トムラウシ山の頂上に着く。
頂上は少し狭い。
頂上着いたときはガスられてしまったが、少しいたら晴れた。せっかく北海道に来たからこうでなくては。ハロー現象なるものが見れた。
トムラウシ山からは急登を下り、南沼キャンプ指定地の近くまで降りていく。
尾根に出るまでに雪渓があり、ガスっているので少し出発を遅らせる。
ルートは雪渓を直登だが、左岸(進行方向右側)のゴーロ帯が緩やかなので、ゴーロ帯を歩くことにした。雪渓沿いに歩いてけば、正規ルートが現れるので、雪渓から遠ざからないように。長いゴーロ帯が緩やかになると尾根に出る。
ここから先は本当に庭園ではないかと思うようなきれいな道を歩く。岩と花が上手い具合に調和している。
天沼をすぎると日本庭園みたいだが、全く記憶にない。
やがて、ロックガーデンと呼ばれる大きな岩がゴロゴロとした地帯に。岩の上を歩く。
ゴーロ帯の急登を登り切ると高原のような開けた緩やかな地帯に出る。
このころにガスは切れ、トムラウシ山が顔を出す。メンバーも活気づいた。
北沼の分岐からは岩の多いのぼりとなり、トムラウシ山の頂上に着く。
頂上は少し狭い。
頂上着いたときはガスられてしまったが、少しいたら晴れた。せっかく北海道に来たからこうでなくては。ハロー現象なるものが見れた。
天沼 |
ロックガーデン |
ストライプのように色づく木々たち |
晴れたああああああ(/・ω・)/ |
天沼とトムラウシ |
山頂で2回目の集合写真 |
荒々しい |
トムラウシ山からは急登を下り、南沼キャンプ指定地の近くまで降りていく。
そこからは緩やかな道に。眺望が非常に優れる。尾根を一つまたいで、カール地形を見ながらコマドリさわの分岐まで降りていく。
コマドリ沢分岐からは急な登り。このあたりから色づいた木々が多く見られ、一足早い秋を感じる。
尾根の近くまで上がると、緩やかな下りに。ここから道が湿地化がしているみたいで、地面がぐちょぐちょ。木道の整備が進められているみたいだが、なけなしの木道だった。
事前に調べたところ、この付近は熱中症や脱水症状による遭難が多い地帯らしい。日差しが直に当って熱い。少し納得。水は余裕をもって持ちたい。
カムイ天上付近で休憩をとり、帰りのタクシーを予約。
本来はトムラウシ温泉まで降りる予定だったが、電車の関係で、下山口を短縮コース登山口に変更した。下りがあまり得意でないメンバーがいるのを忘れ、時間配分をミスした。
カムイ天上付近はDoCoMoの電波がつながり、短縮コース登山口まで降りてしまうと電波がつながらないので、タクシーを呼ぶときは、カムイ天上付近で連絡した方がいい。
下山までに2つの大学生パーティーを追い抜く。大学生やけに多くないか・・・?
短縮コース分岐から10分ほどで短縮コース登山口についた。きれいなトイレがあった。
タクシーに乗り込み、70分で新得駅に。15000円もかからなかった。
途中で狐を見かけ「キツネだ!キツネだ!」と騒ぐ。タクシー運転手のおっちゃんから「キツネを見てこんなに興奮するだ」と苦笑された。
【反省】
短縮コース分岐から10分ほどで短縮コース登山口についた。きれいなトイレがあった。
タクシーに乗り込み、70分で新得駅に。15000円もかからなかった。
途中で狐を見かけ「キツネだ!キツネだ!」と騒ぐ。タクシー運転手のおっちゃんから「キツネを見てこんなに興奮するだ」と苦笑された。
トムラウシ山からの下り |
爽やか~ |
緑のカール地形 |
秋の気配が |
一応木道です |
カムイ天上付近は背の低い木々が多い |
お疲れ様です |
キツネ!! |
新得駅 |
新夕張駅での電車の待ち時間に。 ご褒美その1 夕張メロンのアイスクリーム |
ご褒美その2 夕張メロン |
【反省】
長尾
・メンバーの適正把握が不十分だったため、行程を短縮せざる負えなかった。
・メンバーの適正把握が不十分だったため、行程を短縮せざる負えなかった。
・新幹線駅でのステビバはやめたほうがいい(長野を除く)
・天気が悪い時、小屋から離れるときはカッパの着用
豊島
・北海道旅行を満喫できた
・遠隔地に行く場合は、ステビバはやめたほうがいい
・標識裏面までよく観察すべきだった
・曇天時荷物を置いて小屋等から離れるときはカッパの装着を考える
戸邉
・体力がなくてバテた。
・天気図の練習不足
・靴ズレ対策
Bagdat
・とても良かった
・富良野へ行くべきだった
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