2019年4月6日土曜日

厳冬期の四阿山 ~ルーファイ練習~

【山行名】誰かに何を言われてもずっと輝いていて
【日程】2019年1月12日(土)
【使用地形図】四阿山(1:25000)
【メンバー】 C.L.新堀(3年)、S.L. S(1年)、O(1年)、岩下(3年)

この山行ははじめての冬山登山に挑む一年生諸君のレベルアップというところに主眼をおいたものである。
そのため、1年生の二人を交代でS.L.につかせてルートファインディングをしていただいた。結果、二箇所でルートを外した。
ルートを外したポイント
予め断っておくが、C.L.の判断で「トレースを無視して歩くように」指示をしている。本記事は、はじめての人がナビゲーションをしたときに誤りやすいポイントを共有する上で有益だと考えるため、あえてナビゲーションミスに焦点を当てて書く。
ちなみに当日の天気は曇りで、他の登山者は大勢おりトレースがしっかりと付いている状態だった。
ルートを外してしまった2箇所について解説を加えたい。
1は、岩稜が始まり、その先の道がわかりにくくなっているポイントである。
現場付近でルート確認する1年
なぜ、東に冒進してしまったのか。これは、頂上付近の稜線が広がっているところで東に進路を変更するポイントと現在地を見誤ってしまったためではないだろうか。”まだ西から尾根が合流していないからまだ北北東に進むべき"という判断ができればこのようなことは防げる。また、悪天候時、このポイントで東進を続けてしまった場合、沢に降りるためそこで気付けるだろう。広い稜線上では道迷いに警戒するだろうが、合流直前でも合流点を見失わないように注意する必要がある。
2は尾根から沢に降りるポイントである。ここはS.L.が"あえて"トレースから外れ、ナビゲーションの結果尾根上を選んだポイントである。実際にはもう少し南南西に進みたかったようであるが、斜度に引っ張られ沢に降りてしまった感がある。
中央の沢から途中で右の尾根に上がる(下りは逆)
なので、これはルートミスとは言えないだろう。実際、ラッセルが少々大変なくらいであった。今回は問題なかったし、正しいナビゲーションと言えるが、尾根上に何らかの障害があって沢に降りなければならない場合、どのように安全な下降点を見つけるかというのは、判断に窮するところだろう。上りに使ったトレースがある場合は、そこに赤旗を立てるといったことが有効な対策になると思う。
山頂にて
当クラブの部員の殆どが夏山しかやらない。しかし、夏山でもルートのわかりにくいところはあるし、そのような場合ナビゲーションはできなければ困る。が、なかなか練習ができないというのも現実である。冬山においては、大変ナビゲーションの練習がしやすい。今回参加した1年生は、夏山でもナビゲーション力を十分に発揮し安全登山に努めてほしい。また、自分も冷静で正確なナビゲーションができるようまた、ナビゲーションをレクチャーできるよう精進しようと思った。
まもなく、新1年生を迎え彼らは先輩になる。
来年度も安全に活動ができるよう、4年生となる自分はリーダー会から支援しようと思う。
文責:新堀

0 件のコメント:

コメントを投稿