まず最初にOBのニュースを・・・。
38期(2014年度卒)の角田さんが花谷泰広さんが主催するヒマラヤキャンプに参加し、10月19日、未踏峰のロールワリンカン(6664m)に登頂したそうです。おめでとうございます!
現役生としても喜ばしいことでもあり、いい刺激になるでしょう。
2年前に同期のOGも未踏峰に登頂しており、今後のワンゲルのOB・OGの活躍がとても楽しみです。
こんなニュースを冒頭に持ってくるとワンゲルが初心者にとって入りずらいサークルかと思いかもしれません(汗)
筑波大ワンゲルは個人のレベルに合わせた活動ができるサークルです。このOBのようにヒマラヤへ行く人や1泊の山行だけ行く人と活動のレベルは人それぞれです。
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【山行名】ヤーリホー
【日程】2016/9/25 (日)~ 2016/9/27(火) (前夜発・2泊3日)
【目的】岩稜帯歩きと紅葉を楽しむ
【山域】北アルプス南部
【使用地形図】笠ヶ岳、穂高岳、槍ヶ岳、三俣蓮華岳、上高地(1:25000)
【メンバー】長尾(3年/CL・装備)、岡島(3年/SL・会計・食糧)、關(2年/気象)
写真リンク→https://goo.gl/photos/Uzzobnzs6x39HWZC7
今回の行程は槍ヶ岳山荘まで一気に上がり、大キレット通過、北穂涸沢越え、吊尾根という岩稜帯&気の抜けないコース。ネットで見る限り、大キレットはヤバそうな感じで書かれていた。大キレットを通過するため、食糧を軽量化しようとするものの、結局いつものテント泊装備の重さと変わらず・・・。
メンバーは全員長期山行を2回経験したり、八ツ峰・不帰キレットもしくはクライミング経験者と、体力・技術ともに申し分のないメンバーである。
【前夜 9月24日(土)】
新穂高温泉へのアクセスが絶望的だと知ったのはほんの2週間前。新宿からの夜行便も1万近くかかる・・・。ということで急遽平湯キャンプ場に宿泊することにした。
メンバーはそれぞれ大阪、長野、つくばとみんな思い思いのところから来る。
岡島・關は夕方にキャンプ場に乗り込み、長尾はバイトで高山行きの夜行便で行くことに。
夜行便が平湯温泉に着いたのは日付が変わった深夜3時。朝一のバスまで時間があるため、平湯キャンプ場へ仮眠しに行こうとしたが、オートキャンプ場へ迷い込んでしまい、ワンゲルのテントを見つけるまで1時間彷徨した。
地図無さすぎるよ・・・。
【1日目 9月25日(日)】
天気:曇り
6:00起床、平湯温泉7:00バス7:40新穂高温泉
新穂高温泉7:55~避難小屋8:35-45~白出沢出合9:35-45~滝谷避難小屋10:48-11:00~槍平小屋11:40-12:00~2360m付近12:50-13:00~分岐13:32~2790m付近14:20-35~飛騨乗越15:17~槍ヶ岳山荘15:27-16:15~槍ヶ岳16:34-50~槍ヶ岳山荘17:05
新穂高温泉のロープウェイ駅より入山。
この日は槍ヶ岳山荘までコースタイムが9時間半なので、ワンゲルの悪い癖である、スタートダッシュは封印させる。疲れない程度のペースで登らせる。
ゲート手前に登山ポストがある。しばらく林道に入るが、ショートカット道の山道へ入る。途中鉄パイプのハシゴがあった。穂高平小屋の手前で再び林道に出る。
白出沢出合まではずっと林道の道。お互い夏休みの報告をしながら歩く。
白出沢は開けたゴーロ帯を渡る。穂高の方を見上げるもののガスがかかっている。眺望は期待できそうにないと思う。
しばらく緩い登りの山道。滝谷避難小屋は目立たなさすぎて、谷を渡ったところで振り向いて気がつく。なかなか目立たない小屋だ。レリーフを過ぎるとゴーロをしばらく歩く。沢を渡れば槍平小屋。
広いテラスがあり、宿泊するのも良さそう。しかし、まだ行程の半分である。
バスは新穂高ロープウェイの手前まで行ってくれる |
鉄パイプのハシゴがあったり |
穂高平避難小屋。目の前は良いテント場? |
白出沢を渡る |
滝谷避難小屋。幽霊が出そう |
晴れたんです、一時 |
槍平小屋から傾斜が出てくる。途中最終水場の看板があった。
木々もだんだん染まり、景色も秋らしくなっていく。今年の紅葉をいち早く楽しむ。
岡島は1ヶ月の山小屋バイトで体力が落ちたと言うが、槍平小屋から千丈沢乗越への道の分岐まで休憩込みでコースタイムを1時間巻く。相変わらず体力は健在です。
千丈沢乗越分岐までは木々も背が低くなり、開けてていく。分岐には救急箱が親切にも置かれていた。
分岐からは等高線の間隔は狭まり、きつい登りを想像していたが、全然登りやすかった。關が足がつりそうということで途中で休憩。サポートタイツを脱いだら楽になったそう。サイズがキツかったのでは。
途中自分も足がつりそうになり(水分補給不足)、一回休憩。槍ヶ岳山荘まであと○mのペンキも出てくる。飛騨沢を登っている間、ガスも登り、眺望を期待してはいなかったが、飛騨沢乗越に立つと常念岳が見えた。
槍ヶ岳山荘まで約2000mの標高を上げたものの、メンバーに疲労の色は見えず。流石です。
山荘で受付を済ませ、テントを張る。1ヶ月前行った時はテントサイトを指定されたが、今回は人が少ないみたいで自由に貼っていいと言われた。稜線のわずかなスペースだから、4人用テントを快適に張るスペースを探すのが大変。
登りルートと下りルートが分かれており、登りはペンキに従って、左から登る。途中で大きな岩を回り込み、ハシゴを登ると、鉄くいを掴んで登る。
2つかけられた2段ハシゴを登ると槍ヶ岳頂上。
ここ数年、ワンゲルは槍ヶ岳に嫌われており、2014年長期では風雨で断念、今年のプレ長期では同じく風雨で途中下山というように、槍の頂を踏めてなかった。
3年ぶりの槍ヶ岳登頂であろう今回は360度真っ白で視界ゼロ☆ 1ヶ月前に行った自分は快晴だった景色に思いを馳せていた。
祠の前で熟年夫婦の方に写真を撮ってもらう。
下山もペンキの指示に従い、2段ハシゴを降りる。途中で長い鎖場がある。
槍ヶ岳山荘に戻り、天気予報を確認する。翌日の天気は雨、明後日は晴れ、明々後日は雨という天気。雨の中大キレットを通過したくないため、翌日の停滞を決める。
槍ヶ岳へ出発! |
ハシゴのあとに鉄くい |
頂上まであと少し! |
山頂でネルネルネルネを作り出す後輩。少しもらった。 |
槍ヶ岳登頂! |
やっぱりこのポーズがしたい |
下りも気が抜けない |
【2日目 9/26(月)】
天気:雨のち曇り
停滞日。朝食を食べたあと、話をしたり寝たり本を読んだりダラダラ過ごす。
ヒマラヤの未踏峰に挑戦するOBと電話する。緊張した。今冬一緒に登れたらなーと思う。
夕方になるとガスも晴れ、眺望が開ける。槍の穂先も笠ヶ岳も、常念岳も、そしてテントの目の前の大喰岳も。この景色を見なくちゃあ帰れない。
明日の天気を期待して就寝。
大喰岳 |
笠ヶ岳と飛騨沢 |
西鎌方面 |
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