2016年1月28日木曜日

2015年12/12,13 冬研 雪上訓練@安達太良山

【山行名】セックン@安達太良山
【山域】奥羽山脈南部
【目的】雪上訓練
【使用地形図】安達太良山(1/25000)
【メンバー】長尾(2年/C.L)、池田先生(OB・顧問/S.L)


2015年度冬研の初めての山行。今年の冬研班員は1人でした。寂しいです!
そんなことを察してくれたOBで顧問の池田先生が「今年少しだけならついていくよ」と言って下さり、なんとか冬研は存続できました。

計画の段階では、谷川岳に行くはずだったものの、暖冬の影響で雪不足・・・。去年行った富士山も標高の高いところでないと雪は十分になさそう。
逃げるように北へ行くことにし、安達太良山にしました。

事前の情報で、くろがね小屋付近の斜面で滑落停止訓練できるとのことだったが、行く前の木曜から金曜にかけて大雨となり、しかも金曜に気温が20度近くまで上がるという事態。
雪上訓練が十分に行えないのではないかと危ぶまれたものの、池田先生の提案で小屋の先に言って探してみようとのことになりました。


【前日 12月11日】
夜の21:00に拾ってもらい、車であだたら高原スキー場へ向かう。常磐道、磐越道経由でおよそ3時間半くらいだった。木曜の雨で岳温泉からスキー場までの道には雪がほとんどなかった。


【1日目 12月12日】 天気:快晴
あだたら高原スキー場7:00~勢至平8:559:10~くろがね小屋9:5010:15~峰の辻11:2011:25~幕営地11:5013:05~雪上訓練13:1016:10

5時半起床。
あだたら高原スキー場を7:00に出発。あだたら高原スキー場学校と看板が掲げられている建物の前に登山届のポスト有り。建物の奥の方に「あだたら渓谷自然歩道」と書かれた道があったが、間違えて行こうとしてしまう。スキー場横を少し行くのが正解。ここも同じく「あだたら渓谷自然歩道」の看板がある。

鳥川橋を渡り、林道をショートカットする登山道を行く。赤布がたくさんあるので迷うことはない。
気温の上昇で、雪が溶けて、地面がグチョグチョ、踏み抜き。
久々の冬靴だし、歩くのが疲れた。

傾斜が緩むと開けた勢至平に出た。
前日の日にくろがね小屋に問い合わせたところ、積雪100センチ以上ないので幕営はできないと言われたため、勢至平で幕営しようかなと思ったけど、ここも積雪がまだまだ不十分でした。

くろがね小屋までしっかり踏み固められた道を行く。事前の調べでくろがね小屋手前で少し危険なトラバースがあるとあったが、積雪量が足りず、危険でなかった。
久々の重い荷物と冬靴に少し疲れを感じながらも、くろがね小屋に着いた。
くろがね小屋の温泉にいつか入ってみたい。



あの向かいの山全然雪がない

小屋までだだっ広い道が続く
くろがね小屋

小屋付近。雪が少ない

小屋付近も雪が少ないので、安達太良山頂上に向かうことにする。
アイゼン装着。小屋からは指導標に従って目の前の斜面を登り、尾根に出る。
上の方はまあまあ雪がある。沢状の斜面をトラバースして登り返すと、道標のある峰の辻に着く。
風により雪が吹き飛ばされていた。しかし、この日はほとんど風なし。
どこに幕営しようか探す。
安達太良山山頂直下まで伸びている登山道脇の沢状地形になっているところに幕営することを決める。
初めて幕営でブロックを作る。

峰の辻へ

安達太良山山頂の近く
幕営

景色がいいところに張りました。

幕営して少し休んで雪上訓練開始。
場所は安達太良山山頂から北に伸びている尾根の斜面、少し谷状地形になっているところ。
吹き溜りになっているところで、雪が豊富にあり、行く前の気象条件により雪が締まっていました。

訓練内容は
初期制動、滑落停止、確保(スタンディングアックスビレイ、肩がらみ)、アンカー構築(スノーバー)
スタンディングアックスビレイは昨年度説明だけで終わったので、実践できて良かった。
去年散々苦労した滑落停止は案外あっさりとできた。OBを何度も滑らすという事態は免れた。
16時過ぎに訓練を切り上げる。この日の夕食はキムチ鍋。好評でした。

夜は満天の星空と夜景が見え、シーズン始めとしては最高だった。

訓練を行った斜面
緑丸が訓練地、赤丸が幕営地

【2日目】天気:晴れのち曇り
起床500
雪上訓練7001200~撤収12051245~安達太良山130515~見晴し台14:00-14:10~五葉松平14:20~あだたら高原スキー場15:00


朝焼けが見えました。まだ風弱し。

昨日の確認と、昨日できなかった項目をやる。
アイゼン歩行、アンカー構築といろいろと学ぶことが多かったです。


訓練内容は、
歩行訓練、初期制動、滑落停止、確保(スタンディングアックスビレイ、肩がらみ)、アンカー構築(スノーバー、デッドマン、土嚢袋)FIXロープの確認

歩行訓練のついでに稜線に出てみる。吾妻連峰も見えたり。
雪が少ない
この日は時間が経つにつれ、雲が増え、風も出てき、少し雪がちらついた。
訓練を一通り終え、安達太良山の山頂が近いため、山頂経由で帰ることにした。
稜線に出ると西風が強かった。山頂までは岩場歩きになる。鎖がある。


安達太良山

山頂直下の鎖

山頂です

磐梯山も見える

尾瀬の山も見える

帰りは小屋を経由せずに帰る。山頂付近は尾根が広くなるところがあり、視界不良時には注意が必要である。樹林帯に入ると、赤テープなどの目印がある
樹林帯からは特に危険箇所もない。
トレースがあり、ツボ足で行けたが、たくさん踏み抜きをしてしまい少しイライラ。
五松平を過ぎると、積雪が大きく減る。

ロープウェイ駅近くの見晴台には少し道からそれるとベンチがあった。ここで休憩を取る。
五松平、あだたら高原スキー場の脇を通り下山した。


見晴台から安達太良山を振り返る

【反省】
長尾
今後はもっと歩き込みが必要
・筋力をもっと付ける。
・池田先生に頼ってしまうことが多かった
・沢研も含め、ロープワークや冬研マニュアルの部分的な見直しが必要
・天候も安定したため、快適に訓練できて良かった。

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