2020年5月14日木曜日

山プレ 東丹沢

 こんにちは、3年の蛭田です。東丹沢での簡単な日帰りを考えていたので、今回は東丹沢山域について紹介したいと思います。
 東丹沢は大山、塔ノ岳、鍋割山を中心として構成され、その前衛に仏果山、大山三峰山、白山や日向山、弘法山、渋沢丘陵などがあります。
 東丹沢は表丹沢とも呼ばれ、下界に近く、丹沢の中でも最も交通の便に恵まれた山域です。登山道や山小屋の整備も行き届いており、多くの登山者やハイカーが訪れる名所です。


<アクセス>
 つくばから麓の秦野駅までは、公共交通機関を利用して2~3時間ほどです。

<地形>
 東丹沢の主峰には鍋割山(1272m)、塔ノ岳(1491m)、丹沢山(1567m)、大山(1252m)などがあります。
 また丹沢は、主要な尾根からさらに大小無数の尾根が派生する複雑な地形となっており、多くの沢を有します。遡行対象として魅力のある沢が多く、沢登りのメッカとなっています。

<見どころ>
 丹沢の代表的な花と言えば、シロヤシオツツジ、トウゴクミツバツツジなどのツツジの仲間です。

 鍋割山稜は、東丹沢の中でもブナ林が良好に残っていることで有名です。
                        ↑塔ノ岳から見た鍋割山

<ルート>
 一泊のルートもあるが、初心者~中級者向けの日帰りのルートが主です。
 表尾根は、丹沢の中でも比較的短い間隔で山小屋や水場、茶屋等が点在し、初心者、ライトなハイカーに親しみやすい山域となっています。


代表的なルートを紹介します。
・丹沢表尾根コース
ヤビツ峠(100分)三ノ塔(105分)新大日(40分)塔ノ岳(65分)堀山の家(75分)大倉バス停 約6時間30分
 丹沢随一の人気コース。登山口・下山口となるヤビツ峠・大倉には、多くのバス便があり交通の便が良い。途中で鎖場があり、入門とするには標高差も距離もあるかもしれないが、休憩・補給できる山小屋や売店も多く、エスケープルートも多数とれる、代表的なコース。

・鍋割山稜コース
大倉バス停(110分)堀山の家(75分)金冷シ(55分)鍋割山(80分)二俣(85分)大倉バス停 6時間45分
 表丹沢で唯一のブナ林が広がる地域。頂上からの富士山の展望も魅力。

<危険箇所等>
 表尾根にはヤセ尾根や鎖場、ガレ場の急登を通過しなければならないような箇所もある。
 丹沢山地はクマ(ツキノワグマ)の生息地なので、どこでもクマと遭遇する危険性がある。クマと出会わない工夫をする。

情報・画像の出典はこちら
山と高原地図 丹沢 2008年版
神奈川県警/登山を楽しく安全に 登山ルート危険箇所https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0005.htm
初心者もベテランも楽しめる!丹沢登山を日帰りで楽しめる人気コースを紹介!https://www.yamakei-online.com/yk/guide/guide_detail.php?id=1036
Yamakei Online 鍋割山-なべわりやま
蛭ヶ岳日帰り登山!シロヤシオとツツジの花!塔ノ岳~丹沢山~鍋割山(後編)https://www.aohigetozan.com/entry/2017/06/13/230938
ツキノワグマ情報について


2020年5月10日日曜日

2019/8/1‐3 剱岳源次郎尾根

【山行名】極上の懸垂下降
【メンバー】C.L. 犬竹(3年)、S.L. 小野(3年)
【行程】
8/1(木)
新宿から夜行バスで富山へ
8/2(金)
室堂09:25-雷鳥沢出合10:05-剱御前小屋11:20-剱沢キャンプ場12:05
8/3(土)
剱沢キャンプ場04:35-源次郎尾根取付05:25-Ⅰ峰07:40-Ⅱ峰08:10-剱岳山頂09:30
-剱沢キャンプ場12:10-剱御前小屋14:20-雷鳥沢出合14:55-室堂15:50


長らく貯めていた昔の記録をあげます。

去年の夏に剱岳に行った記録です。
同期どうしで行ったのですごく楽しかった思い出があります。
ちょうどこの一年前の文登研がきつかっただけに、、


8/2

安定の立山室堂スタート、半年ぶり。実は半年前に雪山でもきてるので結構定着してきたイメージ

キャンプ場まで観光客に混じりながら降って、雷鳥坂へ

雷鳥坂は毎度の急登だったが、一年前に比べれば百倍マシ。

剣御前小屋に近づくと劔がドーンだYO


みくりが池と立山


地獄谷、毎度毎度匂いがきつい
雷鳥坂一歩手前

ドーンだYO
ドーンだYO

小野は今回写ルンですで撮影してた。最近ハマってるらしい
剣御前小屋から降りると結構すぐ、劔沢キャンプ場。去年は、劔沢キャンプ場から剣御前小屋を超えて雷鳥坂の途中まで背負い搬送の訓練をやって地獄のような長い道のりだったが、行きと言うことで結構すぐついた。

テントを張って情報収集&ゴロゴロ。


情報


さあ、夕飯を作ろうとしたら、小野が団コッヘル忘れたとのこと。これは死刑もの。懺悔しながら、メスティンで頑張って米炊きしてもらった。
団コッヘルがないので、個コッヘルでキムチ鍋。鍋をつつくという風情が味わえなかったが、メスティンで炊いたごはんはおいしかった。


団コッヘルを忘れたおの
炊飯器になった


キムチ鍋

8/3
朝3:00に起きたら雨がザーザー降り。しばらくしたらやんだので、朝ごはんを食べる。
小野が、水に浸しておいたパスタを火にかけて水を飛ばすとうまくゆだったのと同じなると言ってそれ試したら、大失敗した。山だからなんとか食べられたけど、下界ではまずくて食べられない味だった。
生煮えの部分と茹で上がった部分が混じった何か


夜明けのスキャット(由紀さおり)


キャンプ場を出発して、剣沢雪渓へ。軽アイゼン装着。
冬研だからか歩くの速い。
取り付きに到着して、登り返し。
登り始めて10分くらいで一つ目の岩場。
雨で濡れてたけど、普通に行けた。ヌンチャクがかかってたからA0した。そこからは、ハイマツのジャングルジムを登るようだった。
1hくらいで二カ所目の岩場、左下方面が下まで切れ落ちてて怖い。ピトンがあったのでそこにヌンチャクかけてA0して抜けた。小野が、回収体勢が怖いとのことで念のためロープ出した。
そこから再びハイマツのジャングルジム。
ジャングルジムを抜けると、花崗岩の快適なクライミング。
ところどころホールドが少なかったのでスメアリングも交えた。
稜線っぽいところに出る手前で、花崗岩が崩れたざれざれのところがあった。多分そこが一番怖い。
そこからしばらくして、Ⅰ峰。眺めが良い。
あとは道なりに、Ⅱ峰へ。特に難所はない。
Ⅱ峰に着くと単独の男性がいた。ここで追い抜いて。懸垂下降。山行名にある通り、極上の懸垂下降であった。
そこから尾根通しに行くが、懸垂地点からしばらく登って、一カ所のっぺりとした面の岩場があって苔があったり道跡が不明瞭なので慎重にルーファイ。横に抜けたりするのか探ってみたが、結局直上が正解であった。
そのまま、ハイジの高原みたいなところを急だが登っていく。
最後にガレた道を登りきって頂上。

Ⅰ峰までが核心で、標高差も最も大きいが全身を使って登りあげるので疲れは思ったよりは少ない。

山頂で北方稜線方面や早月尾根方面も見た後に下山。
キメ顔


Ⅰ峰でかい
Ⅰ峰のイヌタケ
フルグラのCMに使えると思う

フルグラのCM2



Mt.tsurugidake from peak2


懸垂下降(上から)

懸垂下降(下から)



山頂より源次郎尾根
ちょーじょー


カニの横ばいは確かに怖いけど、難易度が高いのではなくて、岩が磨かれている点とフットホールドが岩の影にあって見えにくかった。

前劔からのガレた急坂の下山はかなり神経を使った。小野はこの辺から結構疲れたみたい。


ミニチュアテント村と劒岳


劔沢キャンプ場につくと、意外と早かったので、当初は2泊3日の予定であったが、この日のうちに下山することに決定。ここから剣御前小屋までがかなり大変そうだった。結構ゆっくり目に登って、ここから雷鳥坂を下る。小野がさっきまでばててたのにかなり速く降っていて自分も少し疲れた。雷鳥坂を下り切ると、また登り返し。これが結構きつい。しかも地獄谷の硫黄の匂いがキツくて結構気持ち悪くなる。
そんなこんなで室堂に到着して、ようやく下山。結構2日目はつらかった。



下山
うしろのマッチョな人は誰だろう?


富山で温泉に入って、富山ブラックを食べる。でも、つくばのラーメン屋の方がうまかった。

各々解散し、小野は長野の祖父母宅へ、犬竹は高速バスでつくばっく。
下山からのアイス
富山ブラックぶれぶれ



文責:44期小野




2020/3/23-3/24 赤岳〜〜Meteorological Day〜〜

2020/3/22-3/23 赤岳
【山行名】Meteorological Day
【日程】2020/3/22-3/23(1泊2日)
【目的】今年度のミックス帯における登山技術の確認、赤岳への再チャレンジ
【山域】八ヶ岳
【使用地形図】八ヶ岳西部(1:25,000)
【メンバー】
C.L. OOOKA(2)
S.L. Ono(3)
KIMURA(4)


時間を持て余している4年の小野です。


Spotifyの昭和ポップスプレイリスト聴きながら書いている。

ちなみに、今は松田聖子の「渚のバルコニー」が流れている。

近況はと言うと、バイトは自粛でないですが、メルカリで物を売りまくっているため、収入はバイトしている時よりも、向上しています。


時間があるので、8月にCBTとOSCEという二つの大きい試験に向けて勉強しなければならないのと、

暇なので英検でも受けてみようと思い勉強を始めてみたのですが、単語が難しすぎて一生こんなの使わないだろと思っています。(少なくとも僕はalbeitとか英語で絶対話さないと思う!!)
あと、面接の練習したいので英語が話せる面接練習相手募集中です。

コロナで本格的な自粛が始まる前に行ってきた最後の山行になります。

結果的にこれが、冬研宿泊組の今年度最後の活動になってしまいました。


3/23


安定の朝4:30ピックアップ開始、高速乗って15分経った頃後ろからOOOkaくんが「あっ」と言う声を上げました。

なんか大変そうだなと思いながら話を聞くとピッケルを忘れてきたとのこと、某先輩がこの場にいたなら死刑宣告されていたと思われるのだが、引き返して取りに帰ることになった。つくばっく。

そうして、無事OOOKA家からピッケルを回収しつくば再出発6:30。


本当は、阿弥陀も行く予定でしたが、この時点で出発が大幅に遅れてしまうので、その後の予定を練りながら八ヶ岳へGO。


八ヶ岳山荘10:40着。11:00頃入山。


良いお天気ポカポカしながら林道を行く。

今年3度目の南沢の登山道である。八ヶ岳は相変わらず、下部の雪が少なくてカチカチに道路が凍りついているので僕は大嫌いです。アイゼンの刃は減るし、木の根はふんじゃうし、いいことない。

KIMURAさんも「かぐや様は告らせたい」知っていたので、かぐや様の話で盛り上がった。ワンゲルでかぐや様の話知ってる人少ないので、話ができたらいいのにね。藤原書記の話が一番盛り上がった気がします。


途中休憩1回、原っぱになっていてひなたぼっこ。すこし寝たような記憶がある。山でひなたぼっこっていいですよね。春山くらいでやるのが一番気持ちいい気がする。



OOOKA


ラムネを食べるKIMURAさん
さりげなくmont-bellアピール


今年2度も来た南沢大滝の分岐過ぎてからが結構長かった。そこ以降の道は、高校2年の秋(5年半前!!)以来だったので記憶が曖昧になってた。結構長かった。高校時代からずいぶん時間が経ってしまったことに絶望しながら、南沢の登山道を歩いてたら、行者小屋15:00。

人が何人かいるくらいで密ではなかった。





赤岳など
中岳、滑れるかな?

赤岳鉱泉と行者小屋が今年の11/30まで休業(たしかテント泊も)になってしまったので、もうしばらくは山に登れない...


さっさとテントを張って、夕飯づくり&天気図をとる。

夕飯は安定のカレーだった気がする。
今日の出発が遅れたので、阿弥陀はカットして赤岳に専念することに決定。

そのまま就寝。



3/24


今、ブログ書いてる間に流れてる曲がチェッカーズの「星屑のステージ」なのでテンション上げ気味でかいていきます。


朝、一応日の出とともにでられるように準備、4:00起床。

朝はパスタ。


毎回山をやっていて思うのですが、テントの中の写真って少ないですよね。でも、山での生活を語る上で、あの物が散乱しているテント内(人の性格によります)、長期後半の訳のわからないにおい、雪山で外から流れ込んでくる冷気、冬靴から立ち上る水蒸気、調理して一晩経った後の団コッヘルの中とかってなかなか写真に収められることはないですよね。後輩たちにはそう言う写真をいっぱい撮ってもらって山でのリアルをブログで発信していって欲しいと思いながら、



朝ごはんのパスタをいただきました。

僕はたしかペペロンチーノだった記憶があります。



テントから外を覗くと、山の方はガスガス、予報と違うじゃないか!と思いながら、しばらく様子見することに。

二度寝して起きたら、晴れていたので準備して出発8:00頃。


まあまあ天気がいい中、文三郎道を快調にあがる。

あまり撮られることがない調理風景
パスタ
調理するOOOKA
真ん中に冬靴がある


快調な2人
岩壁


氷瀑、でも結構悪そう
氷瀑がなんこか見える

主稜線の上の方

中盤以降赤岳の西面の荒々しい岩壁が見えてきました。僕は岩には興味がないのですが、真ん中に氷柱が見えたので結構テンション高かったです。いつかあの氷登ってみたいなとかずっと考えていました。あんな感じの氷がたくさんあったカナダがちょっと恋しくなりました。


そんなこんなで主稜線上へ。毎度のことですが、前の日光白根山の時の方が、よっぽど強かったのでまだ余裕。60mくらい上がると弱くなってあとはミックス帯をよじ登る。1カ所雪のバンドのトラバースが状態によっては嫌らしいが、今回は大丈夫。そんなこんなで頂上。


KIMURAさんがタッパーに入れてシュークリーム持ってきていました。一口もらいましたが、外気の寒さでクリームがちょっとシャリっとしていてとてもおいしかったです。KIMURAさんの行動食のセンスはワンゲル中でピカイチだと思います。ぼくも苺大福もってきたかったのですが、最近のコンビニでは売っていない気がする。



頂上にしばらくいて、写真も撮って、下山。下山中に主稜線上はかなり天気が悪化。速く主稜線を離れるべく急ぎつつ注意深く行動。素早い行動の大切さが学べました。

頂上
この時はOOOKAの手にまだiPhoneがある
天候悪化


風が強い
下山


あとはアイゼンワークについていろいろ話し合いながら下山。途中シリセード込み。

行者小屋のテントを撤収し、ひたすら下山。

昨日ひなたぼっこをした周辺を通りかかって、休憩をとったとき、再びOOOKAくんが「あっ」いう声を上げました。


どうやらまたやばいようです。なんとOOOKAの愛機iPhoneを落としたとのこと。しかも機内モードでGPSもOFF。OOOKA絶望しながらも下山続行。

さらば行者小屋

てくてくてくてく歩いて、美濃戸口まで降りて、下山連絡して今山行は終了。OOOKAが八ヶ岳山荘の人にスマホについて拾得があった際の連絡について話して、帰途につき、つくばっく。

19:00くらいにつくば着。
美濃戸、下山口まであと1h

なにかの用事があるOOOKAを最初に下ろした後、KIMURAさんと鬼者語でラーメン食べて、今年の冬研の締め括りとなりました。




今年は新型コロナウイルスの影響もあり、しばらくの間は登山が思うようにできないと思います。特に夏山の登山がどうなるかは不透明な状態だと思います。なので夏山登り足りない現役部員のみなさんはぜひ冬研へ



P.S.

OOOKAくんのiPhoneは無事拾われて、元に戻ったそうです。山頂に落ちてたらしい。よかったねOOOKA!


文責:44期 小野








2020年5月8日金曜日

2019/8/10-22 長期山行 〜山プレを兼ねて〜


 ワンゲルでは、年一回、北アルプスや南アルプスで長期山行というものを行っています。これは、10泊以上をかけて長期の縦走を行うというものです。荷物が重いとか長い間風呂に入れないなどといった負の面もありますが、長い縦走を歩き切った達成感はひとしおです。
 今回は、去年の長期山行のもようをお伝えしながら、長期山行の魅力を少しでも知っていただきたいと思います。

【山行名】南風に誘われて
【日程】2019/8/10()2019/8/22(木) 
【目的】南アルプスでの長期合宿
【山域】南ア・北部、南ア・南部
【使用地形図】 甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、鳳凰山、夜叉神峠、間ノ岳、奈良田、塩見岳、赤石岳、上河内岳、光岳、信濃大河原(1:25000)
【メンバー】C.L.若林(2年)、S.L.渡邊(2年)、村田(2年)、安濟(1年)          
【日程】
8/10 晴れ 13:00長衛小屋
8/11 晴れ 4:00長衛小屋―7:20甲斐駒ケ岳―10:20長衛小屋
8/12 晴れ 3:00長衛小屋―7:00仙丈ケ岳―10:30伊那荒倉岳―13:40両俣小屋
8/13 霧、小雨 4:15両俣小屋ー8:40三峰岳―10:00間ノ岳―12:00北岳山荘
8/14 雨  5:10北岳山荘―8:45農鳥小屋―10:00農鳥岳―11:00農鳥小屋
8/15 暴風雨 停滞
8/16 雨のち霧 12:00農鳥小屋―14:30熊の平小屋
8/17 晴れ、霧 3:00熊の平小屋―7:40塩見岳―11:30三伏峠小屋
8/18 晴れ 4:00三伏峠小屋―6:30小河内岳―9:10高山裏避難小屋
8/19 晴れ 3:00高山裏避難小屋―6:30荒川岳前岳―7:40悪沢岳―9:40荒川小屋
8/20 晴れ 3:00荒川小屋―5:00赤石岳―6:30百間洞山の家―10:00兎岳避難小屋
8/21 霧  4:00兎岳避難小屋―5:40聖岳―7:30聖平小屋―11:00茶臼小屋
8/22 小雨のち曇り 5:00茶臼小屋―7:00ウソッコ沢小屋―9:15畑薙第一ダム

<1日目>
8/10
 晴れ 13:00長衛小屋
朝6時前につくば駅を出発。去年のモーニングコール経験を生かし、起床連絡をするという対策で、遅刻者を防ぎ、最初の難所を乗り切った。ちなみにあともう一つの班は、後から合流。長衛小屋のテン場は、たくさんのカラフルなテントが整然と並び、はじまりの街という感じ。
夕飯は、名料理人・なべの指導の元、シチューを作った。調理方法の違いでここまで違うかという良い意味で山ご飯らしくない夕飯に舌鼓を打ち、床についた。とても幸先の良いスタート、のはずだった。。。
これは、ただのシチューではなかった。
<2日目>
8/11 晴れ 4:00長衛小屋―7:20甲斐駒ケ岳―10:20長衛小屋
 3時前に起床。少し早く目を覚ましたため、星空撮影などもして、優雅な朝だった。当たり前のように便通もよく、用を足し終わってズボンを上げ立ち上がったその時だった、「カタン」と音がしたのは。不吉な予感でポケットに手を入れた時、唖然とした。スマホがない。。。小屋の方に相談したが、1週間後に最終処分場送りだとのこと。防水で耐衝撃のタフネススマホもボットン便所の前では無力であった。こうして、優雅な朝は幕を閉じた。
 甲斐駒ケ岳のピストンは、快適だった。直登ルートをとったが、特に危険な箇所はなかった。頂上は、360度のビューで気持ちが良かった。
仙水峠、雲海を眺める
こんなにわかりやすい道しるべもないだろう
得体の知れない何か


<3日目>
8/12 晴れ 3:00長衛小屋7:00仙丈ケ岳―10:30伊那荒倉岳―13:40両俣小屋
 この日は、コースタイム9時間40分の山場だった。実際とても疲れた。仙丈ケ岳に登ってからゆるいアップダウンの繰り返しが延々と続く。前を歩く約2名は、しきりに「やっはろー!」と叫んで、励ましあっていた。そんな中でピークとしての威厳を感じさせる伊那荒倉岳は、忘れられない山となった。
甲斐駒ケ岳と日の出、花崗岩質の山肌が印象的
仙丈ケ岳を眺める

中央アルプスに思いを馳せて
道中の癒し、雷鳥
展望も悪く標識もしっかり見えない、だがそれでいいんだ 


長かった稜線を振り返って、仙丈がはるか遠くに見える
両俣小屋に着くと、突発的に焚き火が始まった。名料理人は、火を起こす術をも習得していた。疲れた体に染み入る煙だった。こうして山での生活に馴染んでいった。

生粋の山男
これがなかなかうまい
<4日目>
8/13 霧、小雨 4:15両俣小屋ー8:40三峰岳―10:00間ノ岳―12:00北岳山荘
 前日の疲れが癒えきらず、ペースが上がらない。稜線に出てもガスっていてモチベーションは、低くなっていた。コースタイムを大きくオーバーしながらもなんとか北岳山荘にたどり着いた。靴擦れに悩んでいた安濟は、北岳診療所にて昭和大のお姉さんに治療してもらいご機嫌であった。怪我の巧妙ってやつ?
標高は、剱と同じ2999m
道中の癒し、チングルマの綿毛

道中の癒し、オコジョ
あの日食べたカップ麺の味を僕達は一生忘れない
<5日目>
8/14 雨  5:10北岳山荘―8:45農鳥小屋―10:00農鳥岳―11:00農鳥小屋
朝、強い風と雨。1時間ほど待ったが回復しないのでやむなく北岳をカットして、農鳥小屋に向かった。すぐ、雨は霧になり北岳にいけたかもしれないという後悔が少しあった。農鳥小屋に着くと、ご主人が暖かく迎えてくださった。そこから農鳥岳のピストンは、メガネが曇って大変だった。取ればいいと思うかもしれないが、ある程度目が悪いと危険なのである。コンタクトが欲しいと思った。
道中の癒し、ニコニコマーク
いつの間にかメガネをかけているのは自分一人になっていた
小屋に戻るとそこは天国であった。こたつに入り、温かい飲み物を飲んで、思い思いの時間を過ごした。ジェンガもした。夕食の時間には、小屋の女将さんが余ったからと味噌汁をご馳走してくださった。台風が来るから明日停滞だろうけど、なんの心配もいらなかった。むしろ停滞に喜びを感じていた。

非常用メタは、こういう使い方もできるのである

だしが効いててとても美味でした
<6日目>
8/15 暴風雨 停滞
 朝からこたつでゴロゴロしていた。外は、ひどい嵐で風が小屋に当たる音が物々しかった。CLは、夜、小学生だった頃に戻った夢を見た後で感傷的になっていた。小屋に宿るおばあちゃん家のような雰囲気も影響したのだろう。貸してもらった朝井リョウの小説を読んでさらに感傷的になっていった。なべは、寝ていた。村田は、難しそうな本を読んでいた。安濟は、名物タオルに載っている農鳥小屋のご主人のありがたいお言葉を頑張って暗唱していた。みんなでトランプにも飽きてラジオから時折流れる台風情報に耳を澄ましていた。停滞で、英気が養われたのは確かだが、下界を思い出してもう帰ってもいいと思ってしまったのも事実であった。

<7日目>
8/16 雨のち霧 12:00農鳥小屋―14:30熊の平小屋
 昼過ぎから、天気が回復するという情報があり、長い滞在となった農鳥小屋に別れを告げて、熊の平小屋へ向かった。農鳥小屋の方々、とてもお世話になりました。本当にありがとうございました。外は、雨は止んでいたが、稜線上でもないにも関わらずすごい風であった。短い行程ではあったが台風の恐ろしさを目の当たりにした日であった。
この日のテン場、テントからは異臭がした
<8日目>
8/17 晴れ、霧 3:00熊の平小屋―7:40塩見岳―11:30三伏峠小屋
 この日はコースタイム9時間40分の長丁場であった。しかし、食糧も軽くなったせいか軽やかな足取りであった。最初はガスっていた道も塩見岳の頂上に着く頃には晴れ上がり、爽快であった。塩見岳の下りは、結構ガレていて落石などに注意する必要があった。
深い森が南アルプスの魅力である
慎重に
雲の上に出た
ブロッケン現象

天空へ続く道
三伏峠小屋の水場の上からは、夕日に染まる塩見岳がよく見えた。長い天候不良と停滞から復帰したこの日は、初日のような新鮮な気持ちで山歩きの高揚感を取り戻した日であった。
塩見岳、いい山だ
暮れゆく渓谷
<9日目>
8/18 晴れ 4:00三伏峠小屋―6:30小河内岳―9:10高山裏避難小屋
朝からずっと片側が崖というようなスリリングな山登りであった。小さな小屋が立つ小河内岳を目指して歩く。それにしてもよくあんなところに小屋が立ったものだと思う。この小屋は、風景の良いアクセントになって写欲に駆られた。また、苔むした森も美しかった。高山裏避難小屋には早く着いたが、小屋のご主人が賞味期限が近いからと菓子パンをくださった。久しぶりのパンを大事に味わった。
いいところに立ってるなあ
遠く富士を眺めながら
今日のメイン、小河内岳

伸びたあご髭が気になるCLとしたり顔の某隊員

道中の癒し、幼木
高山裏避難小屋はおとぎ話の世界だった
<10日目>
8/19 晴れ 3:00高山裏避難小屋―6:30荒川岳前岳―7:40悪沢岳―9:40荒川小屋
 この日は、朝からひやっとする体験をした。暗い中でヘッドライトをつけながら歩いていたら、目の前の村田が視界から消えたのだ。足を踏み外したらしく、2回転ぐらいしながら3mほど滑落した。かすり傷程度で済んだからよかったものの、なんでもないようなところにも危険は潜んでいるのだという教訓になり、気を引き締めるきっかけとなった。
 荒川岳前岳カールの登りは長かったが、振り向くと広がる圧倒的な風景を早く頂上から見たいという思いで、足の進みは軽かった。前岳に登るルートは、エアリアで破線となっていたが、特に危険なところもなかったし、道はわかりやすかった。前岳からは、どっしりとした赤石岳が見えた。
今回の長期一の絶景
赤石岳
前岳から悪沢岳に行く途中で、サプライズ隊の方々に遭遇した。久しぶりに班のメンバー以外の人に会って、気恥ずかしさがあったが嬉しかった。
悪沢岳山頂

荒川前岳への戻り
荒川小屋に着いたら、サプライズ隊の方々が出迎えてくださりパーティーが始まった!スイカを始めとしたご馳走が弱った胃を刺激して、はしたなさ全開で夢中無言で貪ってしまった。サプライズ隊の皆さん、本当にありがとうございました。そして、米の補給など身勝手なお願いをしてしまいまして、申し訳ございませんでした。
食べることに夢中になりました
サプライズ隊の皆さん、本当にありがとうございました
<11日目>
8/20 晴れ 3:00荒川小屋―5:00赤石岳―6:30百間洞山の家―10:00兎岳避難小屋
 この日は、百間洞までの行程の予定だったが、前日のサプライズ隊の皆さんからいただいたパワーでかなり巻いたため、兎岳避難小屋まで行くことにした。赤石岳の山頂の惑星感はすごかった。個人的には、雲の動きの速さなど木星に来た感覚だった。目の前の風景を見て違う土地を連想することはよくあるが、地球を飛び出したのは初めてだった。そこから快調に、百間洞まで進み、そこからややきついアップダウンを超えて、避難小屋に着いた。避難小屋は、外見こそあれだが、中はとても綺麗だった。
木星感

聖岳の雄姿
ドアがきちんと閉まらないのが難点
占拠した図
<12日目>
8/21 霧  4:00兎岳避難小屋―5:40聖岳―7:30聖平小屋―11:00茶臼小屋
 この日は、朝から濃い霧と強風に悩まされた。奥聖岳のピストンは、その稜線に入った瞬間に体が浮くような強風に恐怖を感じカットした。聖平小屋を過ぎたあたりで、次の日の天気予報が手に入り、雨が明日以降も続くようであったので、光岳をカットすることに決め、バスの予約をした。光岳は、よく考えればよほどのことがない限り雨でもいける山であったので、軽率な判断であった思うし、自分自身を含めメンバーの心理状態として、カットに甘えてしまったところがあったのかもしれない。そこのところも含めてさらなる成長が必要であると感じた。
 茶臼小屋に着いて、最後の晩餐を始めた。専用の炊事室があり、そこでゆっくり食事した。明日下山できる嬉しさを隠しきれないものであった。
道中の癒し、ウサギ
余った食材を贅沢にいただいた
<13日目>
8/22 小雨のち曇り 5:00茶臼小屋―7:00ウソッコ沢小屋―9:15畑薙第一ダム
 この日は、時間に余裕があったのでいつになくゆったりとした出発だった。不安要素のあった橋を次々とクリアして、とうとう畑薙大吊橋の見えるところまできた。すると全員でどこかの部族のように「キーーーーー」だの「ヒャーーーーー」だの「Foooooo!」だのという奇声をあげながら、我先にと降りだした。本能が呼び覚まされた瞬間であった。その間、誰ともすれ違わなかったのが幸いである。
吊り橋1
吊り橋2
吊り橋3
畑薙大吊橋
 しかし橋を渡ってからが長かった。先程までの元気も消えて無言でアスファルトの道を2時間ほど歩き続けた。やっとの事で温泉につき2週間分の汗を洗い流した。温泉に入った後の酒の回りかたは尋常じゃなかったな。

<反省>
若林
団体医療パックの中身を確認していなかった。
朝の準備が遅い時もあった。
スマホを落とした。
渡邊
天候判断などがうまくできた。
全体的に甘さがあった。
休憩などのタイミングをもっとC.L.が声がけすべき。
村田
水筒としていろはすのペットボトルを持ってきてしまった。
滑落してしまった。
安濟
朝の準備が遅い時があった。
天気図を早く描けるようになった。
靴擦れを起こしたが、うまく対処できた。