2018年2月2日金曜日

2016/7/9~7/10 西穂高岳


高度感
山域 : 西穂高岳
メンバー :
 当時3年 : イマイ、オカジマ(S.L.)
 当時2年 : セキ(C.L.)、トベ、ミタライ
 当時1年 : キムラ、クボカワ、コバヤシ、モウリ、ワラシナ
 当時OB(?) : バクダットさん
日程 : 2016/7/9~7/10

別にここまでで誤字はない。こうなった経緯から書いていこうかと思う。

今年、最後の勉強会、その内容は総括であった。新執行部が主体となり、アンケートをとり、分析をし、来年への改革に向けた動き、そして今現状の悪い点の指摘と言う形であった。近年のワンゲルは人数が急に増えている。いまや現役だけでも40人近いという大所帯に近づきつつあるサークルである。そんななか、知識のボトルネックが発生していたり単に統率が難しくなっていったりと色々と難しい問題があると予想される中でそれでも舵を任せられそうな素晴らしい内容の総括であった。あとプレゼンがうまかった。
そんな「現時点の悪い点」にブログの更新率の低さがあった。ワンゲルに加入する人の多くがワンゲルのブログを見ている。対外に対する活動報告としてブログはきちんと機能しているのだが、現状は更新率が低い、頻繁に山に行っている割には低い、という尤もらしい指摘であった。
そのとおりだなーーーと思っていたのと、今年自分がC.L.の山行はすべてブログを更新したから油断していた。気がついてしまった。西穂高岳の存在を。悪名高い山行であった。何が悪名高いのかはあえて伏せておきます。
かなりを忘れているのでおもしろくもないてっきとーな文章になります。

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焼岳に行きたかった。日本百名山という冠を持ち、また北アルプスの中の活火山という異色際立つ存在である。だけど、西穂高岳にも行きたかった。岩稜帯を歩くあの動いている感は他の山行の要素とは一味違う。それで1泊2日の行程で上高地→焼岳→西穂→上高地の天才的なルートを提案したらリーダー会で止められた。
それで山行に行く人でアンケートを取ったところ、焼岳切り捨て西穂に向かうこととなった。リーダー会で承認された。行くことになった。
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7月8日
新宿バスタから高速バスで松本駅に向かう。新島々駅行だったかもしれない。正直覚えていない。多分松本駅。あの頃は新宿バスタができてからまだ2〜3ヶ月しか経っていない時期だった。自分も2年生。生物多様性の利益を盲目的に信じており、今現存の種が分類の最小単位としてなんの問題もなかったと信じきっていた若き日。
新宿バスタはいまとなっては場所がすぐわかるが、この時が新宿バスタを初めて使う時であった。しかも授業やらなんやらの関係で新宿駅についてからバスの出発まで15分しか時間がないという状況だった。とりあえず南に進めばいいということでコンパスを出して南に突き進んだことを覚えている。西穂の道がしっかりしていたというのもあって、この山行でコンパスが一番役に立ったのはこの瞬間だった。というか新宿駅は分岐が多すぎる。そりゃ道に迷う。
バスの中は、、、、覚えていない。そもそもバスに乗った記憶がない。バスの予約サイトの自分の名前がタイプミスしていたとかそういうどうでもいいことは覚えている。人間の記憶って不思議。
ラーメンを食べたいと思った。キムラとモウリを引き連れて、キムラオススメのお店に連れて行ってもらうことになりそうだった。しかし、キムラはこのあたりの飯屋をサイゼリアしか知らないらしく、結局モウリが持っていたラーメンwalkerというような名前のアプリに従って近くのいい評価のお店に向かった。後輩に奢るなどをしてしっかりと先輩風を吹かせておいた。

深夜のラーメンは罪深いが、山行前だと無罪に感じる。

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7月9日
僕はサカナクションが好きだ。サカナクションのなかでも特に好きな曲とか、どちらかといえば好きな曲というのはある。「Ame(A)」は一番ではないがかなり好きな曲である。この曲の出だしでは、「あ〜めは気まぐれ」と歌われている。
登山口の近くのバス停(帝国ホテル前)に降りた時、この曲が頭に浮かんだ。帝国ホテルのまえの屋根に避難し、とりあえずみんなでレインウェアを着た。モウリが「傘さして登っていいですかね」と聞いた。雨が強くなった気がした。

登山口に続く道中
登山口に向かう途中、猿がいた。ミタライが猿に向かって「ジョイマン、ジョイマン」と話しかける。一向が笑う。
登山口に着いた。1部多く刷ってあった登山計画書を、祈るように届に入れて登山が始まった。
ここから先の記憶はあまりない。ただ雨が止まなかったのと、ブユの大群に襲われ続けていたのは覚えている。ちなみにブユが心して嫌いになったのはこの山行が一番の原因である。

11人の大世帯の山行である。さぞかしコースタイムが遅くなるのであろうというはじめの予想とは裏腹に意外にそんなことはなかった。コースタイムを巻いたかどうかはあまり覚えていないが、山荘に到着した時は多少の余裕があった。また、風が強くそれまでまとわり粘りついていたブユは多分飛ばされた。諸行無常。やはり昨日先輩風を吹かせすぎたのが行けなかったのであろうか。
山荘のなかは乾いていて、暖かった。ストーブの暖かみを久しぶりに感じた。この山荘はラーメンが有名らしい。しかし、お金に困る大学生を演じるためにもラーメンの購入は控えた。だけどなにかは食べた。何を食べたかは覚えていない。ミタライがリーズナブルな牛すじか何かを頼んで「俺センスあるやろ」感を出していたのは記憶にも新しい。
ケータイが繋がるとケータイを見がち。
一服した後、飯を作ることになった。当たり前だが。しかし、その前にテントを建てなければならない。外は風が強く、とてもだるい作業であった。後輩指導という名目で自分は料理のほうに専念しようと思った。山荘の方は気が利く方で、屋根がある場所で料理を作っていいよとおっしゃってくだっさった。感じたのはストーブのあたたかさだけではなかった。
イマイさんは発想が妙である。今回の夕飯はビーフシチューであったが、イマイさんはワインをビンで持ってきていてそれを入れていた。あまったワインは、というか大部分のワインは、バクダットさんによって処理されていった。もしかしたらイマイさんも貢献していたかもしれない。ビーフシチューの味は覚えていない。美味しかったのだと思う。おいしくない飯は覚えているものだがおいしい飯は忘れがちである。

撮影者の場所は屋根と壁があったため至って快適


ビーフシチューの味がするカレーなのか、
カレー色であるビーフシチューなのか、

夜、寝た。撤退を考えて寝た。
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7月10日

雨はほんとに気まぐれだ。朝起きたら驚いた。雲が消えていて、あたかも前日も晴れていましたよという雰囲気が醸し出ていた。
一同のテンションが上がる。近くには焼岳が見える。その向こうには乗鞍岳が見える。手前には霞沢岳が見える。とてもかっこよかった。霞沢岳にいつか登りたいと思った。風も昨日ほどではない。
グロリアスモーニング

丸山に向かった。ついた。ヘルメットを着用する。とりあえず記念撮影。もはや観光客である、とまでは言わない。

撮影者のスキルが低いと笑顔に成るタイミングがわからない。
ここから先は危険だ気をつけようと言った。みんなも心してかかったみたいであった。幸い太陽が濡れた岩を乾かしてくれたみたいでコンディションは良かった。危なっかしい様子もなくさくさくと山を登る。問題がなかった。この時間だとやはりすれ違う人がいないためスイスイといける。昨日の暗雲とした気持ちとは逆に晴れ晴れとしていた。
岩稜帯はやはり楽しい。手を使い登るのはやはり楽しい。ところどころ休憩をとる。そのたびにキムラは寝ていた。この時はまだ彼がこんなに寝るやつだとは思っていなかった。たくさんのピークを超えた後、いつの間にか西穂高岳頂上についていた。記念撮影。はるか眼前に上高地が見える。やはりパラグライダーでこういうところを下りたい。
おそらく山行中に寝るキムラを捉えた偉大なる最初の1枚
西穂高岳 二,九○九M

自分は今年から頂上についたら脱ごうと思っていたが、やはり恥ずかしくて出来なかった。
下りは人と沢山すれ違って大変だった。はからずもS.L.と後の距離が開く。
この日、独表付近で滑落死亡事故が発生していた。自分たちは数時間後の死者とすれ違っていたと思うとハッとする。
山荘でテントをたたみ、荷物をまとめるようにリーダーらしく指示。余裕を持った出発時刻を設定した。
その時刻、クボカワが荷物が散乱している真ん中でゼリーを食べていた。センパイガタの眉が上がる。五分後、出発した。
キャラ作りに失敗した図。
高度感を五感を研ぎ澄ませて感じて欲しい。

下りはスイスイといけた。因縁のブユもいなかった。快適。
下に下ったら上高地の温泉に入る。近くの温泉まで歩く。夏に向かう日差しがきれいだった。
某君のトプ画に長いこと君臨していた伝説の1枚
思えばバクダットさんが参加した最後の山行なのでは?
温泉に入った後、バスの時間が近づいていた。どうしても乗りたいオカジマ先輩が走る。さすがとしかいいようがない。後輩は歩く。それをみたオカジマ先輩が苛ついていた。
ちなみにこの前にも後にも語気を荒げているオカジマ先輩を見たことはない。
疲れを感じさせない力づよい走り。
今回初めて山を登ったという新入生(旧)も楽しかったと言ってくれた。その時は良かったと思ったが、初めての山で個々を連れて行ってしまったのは猛省である。
苦悶の表情を浮かべているが楽しかったと言ってくれていた。
驚いたことにコバヤシがしっかりと写っている写真がこれしかなかった。
しかもこれコバヤシっていうか anonymous × 5
最後に一言
「ブログはすぐ更新しよう」

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