2014年8月31日日曜日

湯俣から北鎌尾根と小槍登攀

CL:鈴木(立教大山岳部4)
メンバー:角田(筑波大WV4)

前日
松本から信濃大町に移動。連日のステビバでだるい。
シコって寝る。

1日目
6:00信濃大町タクシー発~7:00七倉ダム着~17:30行動終了
バスで来た鈴木と合流。
タクシーで信濃大町を6時前に出て7時過ぎに七倉着。8000円也。
湯俣山荘までは登山道あり。
山荘過ぎた先のつり橋渡ると北鎌開始。
とりあえず渡渉しようとしてみるが激流過ぎて無理。

連日の雨のせいか。
ふみ跡をたどって、ひたすら高巻きを繰り返す。


数回繰り返したところで最初の核心登場。
支点がボロボロのウンチみたいなFIXロープを伝っての高巻き。
 
結構つるつるの岩伝いだし荷物も意外と重いのでFIXロープに体重かけないといけない場面もある。

いつ抜けるかわからない支点引っ張るとかロシアンルーレット。
怖すぎてリングボルトの頭をカチ持ちしたり。
そのあと崩壊地の斜面のトラバースとかもあったけど、さっきのロシアンルーレットに比べると無問題。
ちなみに渡渉用に沢靴持ってった。湯俣からのアプローチだと高巻き含めて沢登りの感じなので
サンダルより沢靴のほうが便利。あと水が冷たいのでネオプレンソックスのほうがよい。
鈴木はサンダルだったので超冷たがってた。
ちなみに角田は一度沢靴を履くのをめんどくさがってビーチサンダルで渡渉したところ一瞬で片足のサンダルが流された。少なくとも踵が固定されるものがよい。

FIX伝いのトラバース




中東沢過ぎて、もうそろそろでしょと、ピンクテープ無視してガレ沢と本流の間の尾根にぶっこむ。

ハンパない藪こぎになるが、これが北鎌尾根や!と登り続ける。
2時間で標高差200mしかあがらない。

そのあともヤブコギクライミングを続けていると、

岩壁登場。

たまげた。

なんかおかしくね?
と思いつつ岩壁の下部を右へ2ピッチほどトラバース。

ブッシュ帯をつなげば少ない装備でも抜けられるかなと思ったけど
北鎌尾根下部がこんなムズいなんて聞いてない。

キタカマなんて余裕だし、尾根伝いにいけば何とかなるっしょという想定は外れる。


冷静に地形図見てみるとどうも千天出合行く前に硫黄尾根の支尾根に乗ってしまった模様。


そのまま登り続けたら初登攀(or数十年ぶりの登攀)じゃねと思いつつ、やっぱ北鎌に戻ることにする。

17:30ぐらいに行動中止して細い尾根上にツェルト張る。
DQNキレる



2日目
6時出発~8時湯俣川にもどる~10:40P2取り付き(桃子さんのレリーフ)
ぐらいに出発。


笹薮をクライムダウンしつつ2ピッチの懸垂下降を交えて隣のガレ沢に降り立つ。
8:00ぐらいに本流にもどる。
この日は水流が昨日よりかは弱まったので渡渉を交える。

腰ぐらいの高さで水流が強いと怖い。 ストックあると安定する。

  



千天出合まで来てP1から登ろうかと思ったが、もう藪漕ぎは嫌なのでP2から登ることにする。

 P2まで登る途中の急登で一箇所ロープ出す。


尾根まで出ると踏み跡はあるが藪に覆われた道を行く。
基本的に尾根を直登する。
P5ののぼりが悪かった覚え。ロープを出す。
P5ののぼり
P5から少し懸垂して、5,6のコルでテントを張る。
槍ヶ岳山荘まで行けるんじゃないかぐらいに思っていたので意外と進まない。北鎌は下のほうがムズい。

 あと北鎌の下部はヤブ蚊が多すぎてヤバイ。角田は顔や手など数十箇所刺された。100匹以上の蚊柱がヒトのまわりにできた。虫除け必須。

3日目
6時行動開始?~13時槍ヶ岳~15時小槍~17:30槍沢ロッヂテン場
P6はガレのルンゼからブッシュへ抜けた。
P7を経由しキタカマのコルまで行くと余裕。あとは踏み跡がめちゃくちゃ濃くなる。というか一般の登山道と同じレベル。
ペイントなどはないので変な踏み跡に惑わされないように注意。
迷ったら尾根に戻ればなんとかなる。
槍ヶ岳頂上直下のチムニーで一応ロープを出して、13時槍ヶ岳到着。ガスってるけどまあ問題ない程度。


山荘まで降りて小槍登攀の準備。
↓を参考にアプローチして登る。コルからチムニーへのトラバースが少し怖い。あんど岩モロい。
http://www.pacific-en.co.jp/x2-body-note1.html

一応2ピッチで登った。

シングルロープでも下降可能。山頂にあるスリングまみれの支点と岩壁の途中にピカピカの支点があるのでそれで降りれる。

ダブルロープなら山頂にある新しい支点から基部まで直接降りれる。
小槍からの下降


計画では西穂まで抜ける予定であったが翌日には角田が次の山行のため移動する必要があるので下山することにする。

4日目
槍沢ロッヂ~上高地~松本解散

2014年8月1日金曜日

H26年度プレ長期 7/18~7/21

 【山行場所】中房温泉~燕岳~常念岳~蝶ヶ岳~上高地  【目的】長期山行への体力作り

 【山域】北ア南部              【使用地形図】 槍ヶ岳、穂高岳、上高地

 【係&メンバー】
~渡辺班~    ()は学年
C.L.会計 渡辺(3)、S.L.食糧.装備 平良(2)、食糧 榎本(1)&遠藤(1)、気象 浅井(1)、小原(1)、谷澤(1)
~井上班~
C.L.会計.装備 井上(2)、S.L.食糧 柏原(3)、食糧 長尾(1)&頼(1)、気象 豊島(1)、脇田(1)、松尾(1)

 【記録】(井上班のもの)
前夜(7/18,金) 15:55 つくば駅発~23:40 穂高駅着 24:20 就寝
1日目      4:25  起床  5:10 穂高駅発(タクシー)5:45 中房温泉 6:20 出発
        8:40-9:00 合戦小屋 9:45-9:55 燕山荘 10:15-10:30 燕岳 13:20大天荘到着 18:45 就寝
2日目      3:00 起床 4:03 出発 6:05-6:16 常念小屋 7:25-7:40 常念岳 10:30-10:45 蝶槍
          11:20-11:45 蝶ヶ岳 14:40 徳沢園到着 20:00 就寝
3日目         4:00 起床 5:10 出発 6:40 上高地到着~風呂~8:25 上高地(バス)
                           新島々駅(電車)松本駅(電車)つくば駅18:45
 ☆前夜発 くもり時々雨
今回のアプローチは鈍行列車でとろとろ向かっていきました。シーズン期の夜行バスはお早めにしないといけないですね。穂高駅の裏にある芝生広場の屋根付きベンチにて雑魚寝。空を見ながら天気が悪いことを予期して寝ました。
 ☆1日目 くもり(小雨)~晴れ~霧~雨 風強し
3連休とのことあって中房温泉(穂高駅も)は大盛況でした。合戦尾根も混雑していて、ゆっくり北ア三大急登を楽しみました。花が全く咲いてないのが個人的に不思議でした。急登とは言われていますが、道がジクザクなのでそこまで高度感はないです。合戦小屋の西瓜は甘くておいしい、が高いです。合戦小屋を越えると傾斜は緩まります。ハイマツの間を通るルートです。この頃は晴れていてよかったです。燕山荘から燕岳まではザックをデポして向かいましたが、半石尾根で風が強かったです。頂上はガスっていて何も見えませんでした。燕山荘からの表銀座縦走コースは道がいいです。喜作レリーフ付近は渋滞しています。大天荘付近は大ガレしていますので、岩が大きくなってきたらもうすぐつくという目安になるかと思います。槍ヶ岳方面と常念岳方面への分岐から大天荘までの道のりが案外長いです。山荘も全く見えませんのでご覚悟を。テン場は風が強いので、荷物が飛ばされないようにご注意を。大天荘から少し登ると大天井岳頂上につくのですが、悪天のためやめておきました。
 ☆2日目 くもり(晴れ)~霧~くもり後晴れ
朝起きると若干晴れていて希望が持てました。常念小屋までの道のりはよく、歩きやすいですし、槍穂の眺望も中々のものだと思います。東天井岳の下りでコグマを見かけました。雪渓の上を歩いていてかわいかったです。横通岳のまき道では、ライチョウ親子を観測し、なんだか今日一日ついているのではとワクワクしました。しかし、常念岳の急登を登っているうちにみるみる頂上がガスっていき、頂上に着いた時は若干奥穂高岳がチラチラ見える程度になってしまって悲しかったです。それと、常念小屋から見る常念岳は偽ピーク(+15min)なので体力使い果たさないように。常念からの下りは登りよりもがれきが大きくて落石注意です。その後、下りのピークから樹林帯に入るのですが、ここでも渋滞に巻き込まれ、少し無駄な体力を使いました。休憩できるような場所も少ないですし。樹林帯を抜けるとハイマツ帯に入り、ここから蝶槍までが意外と急登です。そして案外長いです。蝶槍まで着けば蝶ヶ岳まですぐです。蝶ヶ岳についた時も霧で、まわりは何も見えませんでした。予定では蝶ヶ岳ヒュッテにてテン泊でしたが、行程的にも体力的にも余裕がありましたので、徳沢園まで下りました。その道は、池が点在していて、ぬかるんでいるので気分が悪かったです。樹林帯の下りに入ると休憩する場所がなくなってしまうので注意です。虫も多いですし。槍沢が大きく見えるようになってから1hくらいで着くので目安にしてみては。
徳沢園では、キャンプのように和気藹々と川場で水遊びしたり、ジュース飲んだりはっちゃけました(^◇^)
 ☆写真
井上班
 
穂高駅かっこいい
中房温泉にぎわってます


第三ベンチ

合戦小屋


すいか山(*ノωノ)


表銀座です


このころは天気良かった…


燕山荘です


あぁ、雨が


花の群集


にっこり笑顔で


メガネ岩


北鎌尾根をとりたかったのだ


喜作レリーフ


翌朝のYARI


空気うまかっぺ


小熊を発見!(画像中央)


筑波大ワンゲルTシャツのプロモ


見えるのが前穂


ライチョウみました


常念岳登頂(^^)/


蝶ヶ岳その①

蝶ヶ岳その②

ねじデレてる木

これは何だったかな?

徳沢園到着!


2班合同でご飯食べました( `ー´)ノ

ははっ、主将さん顔面白いねー

上高地
☆写真
渡辺班
さて、恒例の…

パートナーストレッチ(^◇^)

すぐ前に井上班


Tシャツステマ


晴れると自然と笑顔に!(^^)!

霧でも笑顔!(^^)!

指の方向、何もないじゃん

周りは白い目だったに違いない

ナイスな集合写真

壁の間を通ります

雪渓若干ありました

日がまぶしい

空が近い

決めポーズかっくいい

ガクぶる…('Д')

すぐに遊ぶのが大学生メンタリティー

夕食


マシュマロんタイム

お疲れさまでした(~_~メ)

 
 【個人の反省】(井上班のみ)
井上…夜行バスがとれなかったこと。中房温泉にて右足首をぐねって終始違和感をもちながら歩くことになった。数回の落石(常念岳下り)。
柏原…団ゴミの処理にてまどった(袋からもれる)。レーションが足りなかった。
頼…朝の撤退が少し遅かった。稜線で石につまづくことが数回。スパッツ持ってきたかった。
長尾…休憩明けの準備。計画書等の防水→ジップロックに入れる
脇田…睡眠不足。落石をしてしまったこと。
松尾…体力不足。行動中に地形図を見る習慣をつける。
豊島…下山時に足を痛めてしまった。景色をみるために隊列を突然止めてしまった。