2023年4月8日土曜日

ワンゲルのすすめ2023 ~未来のワンゲル部員へ~

目次

  • ワンゲルとは?
  • ワンゲルの魅力は?
  • 興味を持ってくれている方へ

ワンゲルとは?

 
  

要するに、登山サークルです。オプションとして、冬山、岩登りや沢登りがあります。
登山は、全体山行(3回ぐらい)+個人山行があります。常時活動では、主に勉強会とランニングをしています。

ワンゲルの魅力は?

  1. 非日常感を味わえる

    少し歩くだけで風の強さが違ったり、足元にライチョウが歩いていたり、夜に空を見上げると満天の星と人工衛星が輝いている。そんな大自然でしか味わえないものがたくさんあります。また、大学生だから「自転車で日本一周してみたい」「海外に一人旅に行きたい」と思っている。そんな旅好きにはワンゲルがささる気がします。

  2. 仲が深まる

    一度登山に出掛けると、否応でも長時間仲間と行動をともにします笑。僕は高校時代も山岳部だったのですが、未だに一緒に旅行や登山に行くことがあります。ぜひ、かけがえのない仲間を作ってください!

  3. 自分のペースで楽しめる

    がつがつ山に登る人もいれば、年に数回だけ登る人もいます。大学生から登山サークルに入る人も多いので、運動系で迷っている方はぜひ。

興味を持ってくれている方へ

新歓で筑波山登山やボルダリングを行う予定です。
希望の方は、TwitterにDMまたは、以下のメールアドレスに送信でお願いします!

  • twvc●stb.tsukuba.ac.jp(●を@に変えてください)

2021年11月15日月曜日

2021年11月6日 葛葉川本谷

【山行名】今にも落ちてきそうな空の下で

【日程】2021年11月6日

【目的】滝登りの練習

【使用地形図】大山、秦野(1:25000)

【メンバー】C.L.石井、S.L.若林、堀内、川本、服部、濱野、渡辺

【行程】葛葉の泉(1:00) 板立ノ滝(0:20) 表丹沢林道大平橋(1:40) 三ノ塔尾根(0:20) 二ノ塔(1:20) 葛葉の泉

行動時間 6:20 

葛葉の泉(9:45)大平橋(11:30)三ノ塔尾根(14:00)二ノ塔尾根(14:30)葛葉の泉(16:00)

気温15℃。水は冷たかったが、体感的に寒くも暑くもない気温だった。

ワンゲル46期、石井です。C.L.を計8回(4回は中止)をやりましたが、ワンゲルブログを書くのは初めてです。

時期的に遅いが、11月上旬に表丹沢の葛葉川本谷に行ってきた。葛葉川本谷は滝が40以上ある沢で、滝登りメインの山行になった。沢研の活動が5月のお試し沢以来だったので、ブランクのあるメンバーが多かったが、ほぼすべての滝をみんな登ることができていた。メンバーにとって意義のある山行にできたのではないかと思う。

今年の沢研の活動はコロナで悉く中止になったので、正規の活動は5月のお試し沢と本山行のみとなった。

入渓は葛葉の泉から。この日は晴れていて、水を汲みに来ている人や他パーティがちらほら駐車場にいた。駐車場から橋を渡って、踏み跡を辿ると、堰堤を超えた先に、入渓地点へたどり着く。


入渓地点付近の滝。最初は先輩が登ってる。


最初のゴルジュ付近。2m,3m,3m,5mの滝が連続。みんなピッチが上がり始める。



にこにこの若林さん

2条6m(横向きの滝)を登る渡辺さん。すごい

にこにこの濱野と川本。沢研の未来は明るい

板立ての滝

今回のハイライト。板立てを登る濱野。ロープを設置する先輩。ロープを使って濱野以外は登りました。下でもたつく私

4段5m。ここを超えると大平橋。

富士形ノ滝。濱野と服部がトライ。

840m付近の二俣。ここら辺で赤テープが出始める。二俣は左へ

進む。上流の方は水が枯れていて、水量比もわからない状態だった。

スラブ3段10m。そろそろおわり


すごい渡辺さん

頑張ってる堀内

脱渓点近くの赤テープ

写真外の右側の4mくらいのスラブを登ってから、写真内の道に映り、尾根に取りついた。
私はこの道を直登したが、土の下が岩であったため、ホールドを探して登ることになり、全然楽じゃなかった。

丹沢の秋ももうすぐ終わる

三ノ塔尾根へ脱渓。ここから三ノ塔に行ってから二ノ塔尾根を下って帰ったが、意外と時間がかかった。脱渓から2時間は見積もる必要有。


葛葉川は滝の多い沢であったが、ほぼすべての滝の落ち口に高巻き地点があるため、初心者向けの沢としてちょうどいいと思った。滝は板立ての滝、富士形ノ滝以外は、ボルダリング6級をクリアしていれば登攀することが可能であると思う。
今回の反省点として、パーティの離れすぎ、事前の技トレ不足、コミュニケーション不足があげられた。申し訳ない。

私は2年間沢研に所属したが、コロナのためにあまり活動が行われなかったため、最初で最後の沢研山行となった。あまり沢に行けず、勉強会中心であったため、正直大変なことの方が多かった気もする。しかし、今までの鬱屈した感情が晴れるほど、本山行で自分の四肢を使って登攀することの楽しさ、渓谷の美しさに感動することができた。
ワンゲルの沢登りに参加することができなくなるのはとても残念だが、卒業してもどこかで沢登りを続けたい。原点として、本山行は一生忘れないと思う。








2021年7月7日水曜日

土沢三ノ沢~お試し沢~

 

【山行名】沢登りを始めよう。1から...いいえ、ゼロから!

【日程】2021522()202166()

【目的】沢登りの楽しさを体験してもらう

【山域】丹沢(土沢三ノ沢)

【使用地形図】御正体山、駿河小山(1:25000)

【メンバー】C.L.若林(4)S.L.渡邊(4)、小野さん(5)、石井(3)、濱野(2年)、

      服部(2)、芳賀(2)、森(2)、瀬谷(2)、堀内(2)、川本(2)

【行程】

三国峠(0:45)下降点(0:45)三ノ沢橋(0:45)805m二俣(1:30)三国林道(0:50)三国峠

合計 4:35

 

こんにちは。最近カフェ巡りにはまっている4年の若林です。実に1年ぶりの更新となるようですが、現役は日帰りを中心に活発に山登りを楽しんでいるようですね。

沢登り研究班も活動が始まっており、今年は総勢10名で活動しています。例年にない大人数ですが、けがのないよう安全に気を付けて活動できればと思っています。

5月後半と6月前半にお試し沢ということで沢に興味があるというメンバーを連れて丹沢でもかなり西側にある土沢三ノ沢に行きました。参加者が多かったため2回に分けていきました。人それぞれ沢の楽しみ方のようなものを発見できたようなので良かったと思います。

さて、1日目の班こと。つくばを出発し無事三国峠の駐車場に到着。準備をしていたときに某隊員が沢靴を忘れたことが発覚。あえなく留守番をしてもらうことになった。自分も1年のとき登山靴忘れて山に行けなかったことがあったなあと感慨深くなった。ちなみに某隊員は車で近くの水族館にエスケープしたもよう。

水族館
気を取り直して、入山は三国林道から。
林道のゲート

長い林道歩きのあと、東電No.266標識から下降。下降点付近は階段になっている。そこから長い尾根下り。目印の鉄塔が二つあるが、二つ目がかなり大きい。鉄塔マニアのなべいわくかなり良い鉄塔らしい。そういえば、鉄塔研究会の活動を久しぶりにしたような気がするような。
下降点

一つ目の鉄塔

二つ目の鉄塔

二つ目の鉄塔のあと、左の尾根を下る。右の尾根にも赤テープがありしっかり地図読みをしないと迷いそう。
林道に出る

入渓は、三ノ沢橋のカーブミラーの横から。前日の天気が悪かったため増水を心配したが、両日ともそこまで増水していなかった。
入渓準備

入渓点付近

しばらく、小滝や釜を持った滝が続く。へつりの練習になった。2日目には、滝のルートファインディングを実践。考えながら登れるというのが沢の醍醐味。
へつり

釜が深く泳いで取りついた

ゴルジュの滝

しばらくすると玉子岩とよばれる岩が現れる。この岩は何年そこに鎮座しているのだろうか、またこれからどれくらいそこにいるのだろうかと思った。徐々に変わっていく自然の1場面を見た感じだが、沢はその変化のスピードが速いから面白いし刹那性を感じられる。玉子岩記念に1枚。
岩研ポーズ

玉子ポーズ

玉子岩を抜けると二俣があり、右の沢に入る。そこからナメ、ナメ滝の連続で今回のハイライトだ。1日目のメンバーはナメ滝でルートを変えて積極的にトライ。楽しそうだった。
ナメ歩き



ナメ滝のトライ

核心の3m滝の直登はホールドも豊富で特に難しくなかった。

3m滝

3m滝のすぐあとの堰堤を超えると一気に水量が少なくなる。計4つの堰堤をこえたあとすぐに左の緩い尾根にとりつくと楽に林道までつめられた。

堰堤をいくつも越える


源頭は新緑がきれいだった

三国林道に出た

帰りの三国林道歩きはとても長く感じだ。アプローチの悪さがこの沢の欠点ではある。
車道に出た後、鉄砲木ノ頭に登る稜線に少し入った。富士山と山中湖がよく見えた。

富士山ビュー

総じて、土沢三ノ沢は特に難しい箇所もなく渓流歩きに近いような沢だったが、滝のルートファインディングや地図読みなど沢登りらしいこともでき、初めての人も楽しめる沢であると思う。

文責:若林














































2020年6月24日水曜日

山プレ 上高地



山プレ

こんにちは。3年保坂です。


私が高校生のときにイベントで上高地にキャンプをしに行ったのですが、そのときの山と川がとっってもきれいで空気も冷たくて気持ちよくて、また行きたいなぁとずっと思っています。

なので今回は上高地の紹介をしたいと思います。


ゆったりと自然を楽しむという感じで、散策・ハイキングというテーマです。


<地形>


上高地は、穂高連邦,焼岳,六百山,霞沢岳などの高山に囲まれる平坦地です。その真ん中を流れるのが梓川です。

上高地自体は平坦地なので散策やハイキングがメインとなる一方、槍・穂高連峰をはじめ北アルプス南部の代表的な登山口でもあります。


<アクセス>

高速バスを使用したものの一例です。

つくば

(約1時間20分)

新宿バスターミナル

(約3時間15分)

松本駅

(約30分)

新島々駅

(約1時間)

上高地バスターミナル



<コース>

散策1~1.5時間程度の散策コースから、3~5時間程度のハイキングコースなどがあります。下のマップが上高地の見どころと、地点間の所要時間です。

モデルコースであると、このあと紹介する明神池や大正池まで回ることができます。





<見どころ>

・明神池



これは高校で行った時に撮った写真なのですが、早朝に行くと池の上に霧がバーっと広がっていてとても神秘的でした。この景色が1番感動しました。



・大正池


大正池にも行ったはずなのですがあまり記憶がありません。ソフトクリームかなんかを食べた記憶があるので多分そっちに…でも鏡みたいに山が映るのが見どころらしく、次行ったらちゃんと見たいです。


・梓川



これは私が撮った写真なのですが、川の色がすごく綺麗でエメラルドグリーンみたいでした。この景色が綺麗すぎて癒されました。


以上です。

ありがとうございました。


参考文献


上高地公式ウェブサイト 

<https://www.kamikochi.or.jp/learn/about>

YAMAKEI ONLINE

<https://www.yamakei-online.com/trailhead/detail.php?id=1078>

日本アルプス登山ルートガイド

<http://www.japanesealps.net/north/kamikouchi/index.html>








2020年5月28日木曜日

ヤマプレ2020:谷川岳馬蹄形縦走


春 山プレ2020:谷川岳馬蹄形縦走


こんにちは、45代主将の二茅です。

ブログをご覧の方々は「山プレ?なにそれ?おいしいの?」状態だと思うのでまずは少し補足をしたいと思います。

「山プレ」とは

毎年春と秋、年2回各部員が推しの山やルートを他部員に紹介するプレゼンのことを指します。部員が山に対して興味を持つ機会を設けると同時にいつか山行企画を立てるときのための予行練習の意味もあります。

今年度に関してはコロナウイルスの影響で校内立ち入り禁止につきオンラインで山プレをすることになり、どうせならブログを更新する形にしよう、となった次第です。

ヤマプレは山行の「記録」ではなくネットの情報等を参考にした「紹介」なのでその点ご理解ください。よろしくお願いいたします。

さて前置きが長くなりましたが、今日は私からルートを紹介させていただきたいと思います。

私が紹介するのは、、、、、

「谷川岳馬蹄形縦走」

です!!

はい。タイトルにもあるからバレバレなわけですが、谷川岳を紹介します。

以下、基本情報(主観含む)
1泊2日 テント泊山行
体力度:4/5 (行動時間 15:05、距離 23.4km)
技術度:3/5 (鎖場複数有)
魅力:展望、森林限界、紅葉、自然林、百名山、鎖場、笹原など
費用:電車で往復8000円+ロープウェイ片道1300円くらい
ルート等
アプローチ:JR土合駅(ロープウェイ)天神平

1日目 行動時間 6:00 距離 9.1km
天神平(0:45)熊穴沢避難小屋(0:45)天狗の留まり場(0:45)トマノ耳(0:10)オキノ耳
(0:55)一ノ倉岳(0:20)茂倉岳(1:40)武能岳(0:40)蓮峠

2日目 行動時間 8:40 距離 13.4km
蓮峠(1:10)七ツ小屋山(0:50)清水峠・白崩避難小屋(2:00)ジャンクションピーク(0:25)朝日岳(1:05)笹ヶ岳(0:45)白毛門(2:25)JR土合駅

ルートの全容
ちなみに「馬蹄形」縦走なのはこのルートが地図上で馬の蹄に似てるからである。
画質が悪いのでヤマプラを見ながら記事を読み進めると良い。

この山の魅力はなんと言っても「信越の山」感であろう。まあ北アルプスも信越だが。

なんとも感覚的な表現だがアルプスと信越の山は明らかに違うのである。

アルプスならば森林限界はせいぜい2500m前後なところが信越は豪雪地帯なので森林限界は

1600m前後だと思う。また森林限界で生えるのはハイマツではなく笹なことが多い。

これも積雪量に関係しているのだろう。

それのせいか山の色がアルプスよりもっと黄緑色なのだ。

さらにハイマツと違い紅葉がはっきりしてて秋はとってもいい感じである。
天神平より谷川岳を望む。紅葉はとってもいい感じ。見頃は10月前後
https://sp.jorudan.co.jp/leaf/spot_54994.html
あとこのコースの魅力はなんと言ってもどっしりとした山容。

一ノ倉より谷川岳これぞ主稜線!という感じである
http://blog.livedoor.jp/kub8318/archives/46829978.html
谷川岳より平標山方面。谷川岳からこちらに向かって1泊2日の行程を組むこともできる
http://yamasanpo.blog106.fc2.com/blog-entry-536.html
さて、そろそろルート情報に入ろう。

前日


アクセスはJR土合駅。ここは駅がとっても深いことで有名である。

私も一度訪れたことがあるが非日常感がすごかった。
ダッシュで登ったらめちゃめちゃ疲れた。友達に負けて悔しかった。
https://icotto.jp/presses/6225

もう3年くらい前の記憶だが駅はステビバできると思う。

実際に行くなら前日はステビバするのがいいだろう。

駅からそのまま登れるのはここの魅力でもある。車を駅に止めてそこから1周とかもできる。

ちなみに平標山を通り苗場の方に降りる場合はバスで越後湯沢駅に行けば土合駅に戻れるのでマイカーでのアクセスには強い。

1日目


天神平までの上りはロープウェイを使う。
天神平には人が多い。

大学のワンゲルなのにロープウェイなんか使うな!って思われる方が大勢いるでしょう。

ごめんなさい。

でも私思うんです。文明の利器は使うためにあるのだと。積極的に使うスタイルなのです。

天神平は人がいっぱいいる。 冬はスキー場になっている。

谷川岳までの上りはそこまで難しくはないだろう。

500mほどの登りだがペース配分に気をつければなんら問題ない。

谷川岳肩の小屋ではちゃんとトイレに行っておこう。

山ではトイレ行けるときに行く。個人的にはこれ鉄則。

谷川岳には2つの山頂がある。トマノ耳とオキノ耳。どっちが高いかは、、、忘れた。
谷川岳山頂。人が多い。

谷川岳をすぎると人がだいぶ減るだろう。

ここから先にいる人は泊まりの人か同じルートを日帰りするスーパーマンしかいない。

このルートを1日で日帰りするのはチャレンジとしてはいいのかもしれないが

私としては推奨しない、というかワンゲルではやらせないだろう。

わざわざリスクの高い方法で山に行く必要はない。しかも山の夜ってとってもよくね?

あとまあ俺主将だし責任あるからね☆ 

軽はずみな発言はできません。(いつもしてるとか言われそう!!)

さて、ルート説明に戻ろう。

一ノ倉岳周辺は切り立っている。鎖場も多い。3点支持を忘れずに気をつけよう。
一ノ倉岳周辺の鎖場

余談だが、谷川岳(正確には一ノ倉岳)は世界有数(確か一位だったような、、、)の

死亡者数を誇る山だ。そう。8000m峰とかより多いのだ。

だが安心してほしい。死者が多いのはこの山の下にある沢、

主に一ノ沢の岸壁でのクライミングによるものだ。
一ノ倉沢。稜線左側が谷川岳、左が一ノ倉岳
http://www.enjoy-minakami.jp/event.php?itemid=1523

ネットを調べるといろんな情報や写真がでてくる、、調べるときは心した方がいい、、、

谷川岳からはいくつかのメジャーな峰を超えて縦走する。

途中には一ノ倉岳避難小屋、茂倉岳避難小屋があるから

有事の際には利用を検討してもいいかもしれない。

ただし、ここらへんには避難小屋が多いが一つの規模は小さいので注意しよう。
一ノ倉岳→茂倉岳。縦走路は展望の効いた空中散歩。

しばらく歩くと蓮峠にある蓮ヒュッテに到着する。
「はす」ではなく「よもぎ」ヒュッテらしい。私は間違えた。

蓮ヒュッテ:基本情報
水場:片道15分のところにある
テント:15張、500円
小屋に泊まる場合は要予約

体力的にキツかったら次の日はエスケープルート(ER)をとるのもいいだろう。

水場が遠いのが残念だけど清水峠には水場が無いからこちらで宿泊。2日目に備えよう。

次の日は歩行時間が長い。朝早くから出るようにしよう。

2日目


1日目に比べるどっしりとした山容の山を越えていく。

清水峠からの登りと最後の下りが正念場。

手前が避難小屋。奥が巡視小屋。合計10張くらいは張れそう。
歩き始めて1時間強、一つ山を超えると清水峠に着く。

ここには正確には近くに水場があるが水滴のような感じらしい。

体力によってはここに宿泊するのもいいが蓮峠から水を運搬しないと

いけない点を考慮すると無難に蓮ヒュッテに泊まるべきだろう。

また近くの巡視小屋には水場があるらしいが水質が悪いらしい。

その後朝日岳までは長い登りが続く。
ジャンクションピークから朝日岳。木道が濡れていたら気をつけよう。

だが景色は開けていて緑の笹の間に広がる道が気持ち良いだろう。

朝日岳から白毛門までは1900m前後の細かいアップダウンを繰り返す。
朝日岳をすぎてしばらくして振り返る。こんな縦走路、歩いてみたいな。

景色も開けていて気持ちがいいだろう。

白毛門まで行くとそこからは怒涛の下り。それはもうとんでもなく下る。

こんな道絶対登りたくない。だから私は谷川馬蹄形ルートでは時計回りを強く勧める。

下りは急な上に鎖場が一箇所あるようなので気を付ける。
白毛門の南。この鎖場を下る。3点支持には忠実に。

少し話が逸れるが、山岳事故は基本的に下山の時間帯に最も発生しやすい。

「魔の14時」という言葉をご存知だろうか?

この言葉は昼休憩をした後の時間帯だと副交感神経が優勢になり集中力が欠けることや

「あとは下るだけ」という心理状況が影響し油断しやすくなること。

これらの要因により山岳事故が発生しやすくなることを意味する言葉である。

どうだろう、この時間帯は集中力が散漫になっているという実感はあるだろうか?

私はある。ついでにいうと朝も眠いから結構危ないと思う。

山には常に危険が伴う事を今一度心に強く刻んで下山しているときに思い出して欲しい。

さて、2時間半にもおよぶ長い下山を終えると駅につく。

これにて山行終了。やっと集中を解いて良くなる。
下山口には駐車場がある。

総じてルートは明瞭だ。

ペンキのマークもあるようだし踏み跡がきれいにあるのでそれを辿れば良いだろう。

注意点・難点としては以下があげられる。
  • 2日目はERが無いに等しい。またERの距離が遠い
  • テント場の張数が少ない
  • 水場が遠い、少ない。
  • 時期によっては雪渓が残ってるので要チェック。必要に応じて軽アイゼン携行。
  • 天候が急に変化しやすいらしい

さて、谷川岳馬蹄形縦走、いかがだっただろうか?

これを機に部員のみなさんが計画を立てて谷川岳に行ってみてくれたら嬉しく思う。

参考にしてサイトなど

この周囲には無人小屋が多く、他の谷川岳周辺の縦走をする場合下記のサイトを参考にするといいだろう。

谷川岳ロープウェイ:http://www.tanigawadake-rw.com/index.php

写真にurlがない場合は以上の山行記録から拝借しました。

諸注意

この記事の情報は参考程度にしてくださると幸いです。実際に山に行かれる場合はご自身で他でもルート情報を調べてくださると安全な登山に繋がるかと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

みなさまの安全な登山ライフをお祈りしております

文責:45期 二茅