2019年2月6日水曜日

2018/11/23~25 伊豆諸島 天上山(神津島)、三原山(伊豆大島)

山に行ったあと、装備を返すほかにも様々仕事がある。
会計報告書の作成、山行報告書の作成、このブログの執筆もその中の一つだ。
それらの進捗状況を一元管理しているのが、「山行リスト」である。

今年度すべての山行審査が終わったタイミングで、山行リストを再確認してみると、以下のようなことが分かった。
1.今年度の山行件数73件(毎月平均6山行)※1
2.ブログの書かれた件数23件(ブログ執筆率43%※2)
 ※1:雨天等で中止された山行を含む
 ※2:現時点で実施された山行数:54件のため
山行数がかつてないほど増えたのは、クラブが元気な証拠でよいことだが、このブログ執筆率の低さ、何とかならないかなぁ、と思うところである。
ところが、よーーくリストを見ると、自分がC.L.の山行なのに未執筆のものがあるではないか!恥ずかしい事態、、、。
それが、この伊豆山行である。
文章=新堀剛史
神津島最高峰天上山山頂にて
11月22日(木)
つくば<鉄道>竹芝桟橋<フェリー>
昨年度から定例活動日となっている木曜日。
でも、今日は山行出発のために8人も休みである。
4年生の1名をふくめ、9人の大所帯。TXにのりこんで芝浦桟橋に向かう。
時間に余裕をもって出発したので、竹芝で少し時間ができる。
鬼ごっこをするもの、静かに時間を待つもの、慌しく食料調達するもの、9者9様といったところだ。
今回の山行は、事前準備に余念がなかった。「観光担当」「宿泊地担当」「食事担当」など、山以外も最大限に楽しむべく大人数を武器に手分けしてくまなく調べられているのである。天気は晴れの予報。わくわくは最高潮だ。
竹芝を出発
ネオンの中にいたのでは、こんなにきれいな中に身を沈めていることに気づかない。しかし、ネオンから10分離れて海の上から眺めると、客観的に眺められる。自分を客観的に見つめられたらなぁ、、、
などと、出航したとたんセンチに浸ってしまった。
船尾で記念撮影
みんなで船尾に集まった。なんとも青春ではないか。一人旅が大好きなことに変わりはないが、大人数で行くのもまた良いなと思った。
おやすみ。
自分は、先輩と食堂で酒を飲んだり、タメと東京湾をでるころまでだべったりと、だいぶ夜遅くまで起きていた。
11/24(金)
<フェリー>神津島[天上山登山]神津島(泊)
突然、船内が騒がしくなった。大島着港である。みんな起きた。甲板に向かう。
伊豆大島に着岸
伊豆大島は岡田港についた。これはメインポートである元町港に波のため入港できないからである。つまり、この先シケているようだ。
しかし、これは我々には好都合。シケているとき、神津島はメインの神津島港ではなく三浦港に着く。するとキャンプ場に近く、荷物を置いて登山できるのだ。ラッキーなどと思い、日の出を見ながら大島から離岸する。
大島から離れる
小腹が減ったのでカップ麺を購入。
そこそこ冷たい朝の潮風に吹かれながら吸い込むカップ麺はめちゃくちゃうまかった。
カップ麺は200円。
このC.L.(右)何をしているのだろう
朝日は大島の反対側から登ってくる。遥かな海の先にみんな何を見ているのだろう。
みんな同じ姿と言いたかったのに、空気を読まない黒い後輩がいる。
大島のすぐ西
大島を離れると波が高くなる。ジャンプすると元の位置には帰れない。
風も強くなる。なるほど、これは着岸できないなという感じである。次の利島には着眼できるかわからないらしい。1日1便しかないフェリーがこなけりゃ困るだろうに、などと思いながら放送を聞く。
風がすさまじい
面白がって跳ねる黒い後輩
甲板に立っているのもやっとになってきたので、船室に戻り仮眠をとる。
利島に無事着岸できたのを見守ってうとうとしていたら、神津島のすぐ近くまで来ていた。
天上山
三浦港にフェリーが入ると底の砂を巻き上げて海の中に雲ができているようになる。真っ青な海に緑っぽい部分ができてなんだか面白い。そして、その正面にはまっしろと真みどりで構成されたような天上山が広がる。結構な迫力がある。神津島から出るときは、神津島港だったが、三浦港のほうが眺めはよいなと思った。
キャンプ場に荷物を置いて、天上山に登る。
樹林帯を抜ける
1時間弱くらい樹林を登るとぱっと景色が開ける。
昼間なのに暗い
再び潜る森は、背丈より少し高いくらいだが、高密度なので結構暗い。道は大変良く整備されているので、歩きにくいという感じはしない。
裏砂漠
しばらく歩くと、天上山の裏砂漠に出る。有名な大島の裏砂漠は真っ黒だが、こちらは真っ白。火山の粘り気が違うからかななどと考察してみる。
しかし、11月とは思えない雰囲気である。適度に暖かく、気持ちよい海風を浴びながらのハイキング。「最高」以外の言葉が見当たらない。
ここは、日本なのか?東京都なのか?
くぼ地のようになっている
砂漠出口に転がっていた岩に立つ
砂漠ということもあって、砂のつぶは細かいが砂浜とも雰囲気が違う。
なんだかとても面白い、形容のし難い場所である。山のてっぺんがこんな風になっているなんて、なかなか珍しいのではないか。山頂池塘好きの私からすると、山頂砂漠というのはある種真逆で大変楽しい。
裏砂漠を抜ける
くぼ地から抜けるとぱぁっと海が見える。素晴らしい展望台になっていて、三宅島をはじめ周囲の島々が見渡せる。
思い思いに眺める
左の後輩は秋入部でこれが初山行
猫背のC.L.が頑張って背筋を伸ばしている。遠く大島が見える
しばし、休憩をして山頂に向かう。途中枯れた池があった。普段は水があり、ハート型に見えるとか。昔からの信仰の対象で、今では観光客も集めている。
コケしかない。しかしこれもよい。
山頂までは、あと少し。平らな山のてっぺんでこんなに楽しめるとは思ってもいなかった。
ラブアンドピースを体現する三年
それにしてもよく整備されている。それもそのはず、島の学校も整備を手伝っているのだから。島の貴重な財産をみんなで守っているのだろう。
再び樹林帯に潜る
来た道を戻り、島の中心部へ。
アニメイトだってある
今晩のBBQの食材を調達し、バスにのりこんで出発地の三浦港へ。
17時前にキャンプ場について、入浴を交代で済ませたころには、晩御飯の準備が整っていた。
ご飯を炊く
魚介類も並ぶ
食器類も借りているので荷物はほとんどなくてらくちんである。
普通のお肉のほか、島の魚も焼いてBBQをする。本当においしい。キャンプ場の人がくれたビールもよく進んだ。
キャンプ場の既設テントは快適で少々夜更かしをしてしまった。
たのしい夜である
11/25(土)
神津島<フェリー>伊豆大島(泊)
ねむた眼をこすりながら、7:00には起床。朝は、パンにいろいろ挟んでいただいた。
今朝のフェリーは神津島港から出るので歩いて向かう。
結局歩くのが好きなのだ
観光担当の調べによって、空港のほうを回っていくことにした。
少々早く着いたので砂浜で遊ぶ。
大変元気である
これは何をしているのだろうか
まさにおしゃれボーイである。
こんなことをしていたら、出航ギリギリになってしまった。
走って船に乗り込む。
少々仮眠をとって食堂でお昼ごはんにする。明日葉カレーなど伊豆大島の名産が並んでいた。
明日葉カレー
大島についてからは、レンタカー移動。
「火山博物館」隊と「民族博物館」隊の二手に分かれてそれぞれ観光。
火山博物館に行った私は、そのあと面白い切通に立ち寄った。
よく道をつくったものだ
しっかり調べつくしたからこそ、見つけたのだろうと感心してしまった。
ほどなくしてキャンプ場につく。
いわゆるキャンパー向けのテントを作るのは初めて。少し手惑いながらもなんとか完成。屋根の高さに驚いた。

今晩の晩飯は、黒い後輩が調べてくれた、波浮港にある港鮨。
港のすぐ脇にある
ここの鮨はべらぼうにうまかった。自分は島の握りのようなものを頼んだが、普段は食べないようなネタをたくさんいただいた。ほかの人はべっこう寿司というものも食べていた。刺身がきらきらと光っていてこれも大変おいしそうであった。
きらきら光るべっこう寿司
おなかよりも心が満腹である。
昨日の寝不足と満足感からか、とてもよく眠れた。
11/26(日)
伊豆大島[三原山登山]<フェリー>伊東<電車>つくば
朝、まだ日が昇る前に行動を開始する。
裏砂漠から日の出を見るためだ。
裏砂漠までの道はあまりよくないので、暗い中では少し怖かった。
早く着きすぎたので、うまいこと時間を調整して裏砂漠へ突入した。
先輩を掌上で踊らせる後輩
いろいろな形の石(?)が落ちている
かっこいい!
しばらくすると、日が昇ってきて、すべてをオレンジに染めていった。
飽和するほどのオレンジ
朝日に敬礼
染められたのは、もちろん人だけではない。

世界もオレンジに染め上げていた、、、。

ワンゲラーという感じがする。
裏砂漠、黒い平原というイメージが一般的かもしれないが、僕はこのオレンジが忘れなれない。
そのあと、地形切断面を経由して三原山登山口に向かう。
バームクーヘンかなぁ?
三原山はおとといの天上山と全然雰囲気が異なり、真っ黒で深い深い火口からは煙がもくもくとで続けている。
もくもく
天上山が天国ならこちらは地獄だろう。
その対比がなんとも面白かった。
下山後は岡田港のそばでべっこう丼orシラス丼を食べ、しばし観光をする。
お気に入りが見つかったのだろうか
帰りの船は、高速船だ。ボーイング社製で、1時間くらいで対岸の伊東までつく。
ばいばい

伊東からは電車でつくばへ。

本当にみんなのおかげで楽しい山行になった。
今年は磐梯山といい、この伊豆大島といい、観光+山行という形が大成功したように思う。去年も白山+白川郷というのが成功していたようだし、新しいワンダリングの形として確立できてきているように感じる。 






























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