2015年3月18日水曜日

2015/2/28~3/3 冬研 上州武尊山

【山行名】銀鱗躍動【山域】上越国境
【目的】春の合宿に必要な技術、体力を身につける
【日程】2015/2/28(土)~3/3(火) 3泊4日(2泊3日+停滞1日)
【使用地形図】藤原湖、鎌田、追貝、後閑(1/25000)&鎌田(1/10000)
【概念図】

【メンバー】C.L./食糧 井上(2年(40期))、S.L./気象/会計 長尾(2年(41期))、装備 角田(4年(38期))
以下、武尊山頂まで同行。梅田先生(OB(17期))、重藤さん(OG(27期)、林さん(OB(30期))
()はワンダーフォーゲルクラブの会期
【行程】(地形図、エアリア等を参照にしながらご覧ください)
[2/28(土)] つくば(車)道の駅「川場田園プラザ」(車)川場スキー場9:30~スキーリフト最上部10:00
                    ~剣ヶ峰山10:40~1975mのピークを少し超えたあたり11:25~40~武尊山12:15~50~
                   中ノ岳13:25~川場剣ヶ峰手前のコル14:50(雪洞堀り)17:50    21:30就寝
川場スキー場
川場剣ヶ峰の3峰がよく見える
きれいな稜線歩き


先生交えて記念撮影(/・ω・)/

さらばOB&OGさん方!

雪洞案外温かいです。ひどい顔

この広さ!
 未明につくばを出発し、道の駅「川場田園プラザ」までレンタカーで移動。3時間ほど車中寝して、梅田先生と合流。川場スキー場まで車に乗せてもらい、スキー場にて登山届を提出。リフト稼働次第登り始めた。始めはワカン、途中からワカン+アイゼン。この日は天気に恵まれたためか登山客が多く、30名ほどいた。トレースもしっかり残していただいたので、比較的登りやすかった。しかし、剣ヶ峰山手前の急な登り、山頂のほそい稜線、岩稜での急な下りには少し手間取った。その後は、気持ちのいい尾根歩きで晴れ晴れしかった。南東側に雪庇が多かった。OB&OGさんの温かい飲み物おいしかった(*´ω`)山頂手前での急な登りを終えると、360°山、山、山の大パノラマが。人が多かった。風はあまり吹いてなかった。山スキー目的のOB&OGさん方とはここでお別れして、再び縦走再開。武尊山~中ノ岳から登山客がほぼいなくなり、トレースも消える。南面の三ツ池(があると思われる)付近で雪洞泊orテント泊する予定であったが、もう少し行程を伸ばせると判断してそのまま進んだ。三ツ池周辺は平らな地形でたしかにテントが張れそうである。中ノ岳以降はトレースはもちろんなく、膝上まで雪にズボズボはまるはまる。交代でラッセルしつつ進む。家ノ串山は東面から巻いたのだが、このあたりの雪は特にゆるく、下肢全体でラッセル。雪崩れないように慎重にトラバースした。川場剣ヶ峰手前のコルの東面あたりでちょうどいい積雪量の場所があったため、そこで雪洞泊することにした。3hほど時間がかかったが、広さ、耐久性ばっちりの雪洞が作れた。
[3/1(日)] 4:00起床6:20出発~川場剣ヶ峰と前武尊の間のコル16:20~16:35~前武尊17:10~不動
      岳の岩稜の手前のコル付近18:40  21:30就寝
川場剣ヶ峰と不動岳のロープワーク(右から左へ移動)

ほぼクライミングと変わらない恐怖感ありました

ビレイ待ち。何も見えない。風強い

川場剣ヶ峰という強敵に立ち向かった1日
 
 上の日程や写真のとおり、想定を遥かに超えるロープワークを行った。角田さんの図(上記写真)を見ていただければわかりやすいかと思う。交代で、トップ、ビレイ、中間者を変わりつつ、マルチピッチで進んでいった。この日は天気が悪く、風が強かったので、ほそい岩稜にもロープワークを必要としたため時間がかかったと思う。懸垂下降の技術は必須だ。アンカー構築には樹木やハイマツを束ねるなど利用。鎖はあんまり心許ない(;'∀')のでチェック必須。最後の峰の下降が長く、また、樹林の間を懸垂下降するので一番怖かった。川場剣ヶ峰を抜けると、広いコルに出て、ここでワンゲルの留守隊に連絡(携帯はDOCOMOなら繋がるところが多い)し、今日中の下山が厳しく、テントにてビバークすることを告げる。その後、前武尊で、3本の尾根の一番西側にある尾根を進み、ルートを間違えてないか適宜、コンパスと地形図を用いつつ不動岳の方へ進む。不動岳の岩稜の気配を感じたあたりのコルで、よさそうな場所を見つけたので、そこにてテント泊。行動限界時間間近であった。その場所でも電波が繋がったので、留守隊に連絡した。また、天気予報も調べて、明日までは悪天で風が強いことを再確認した。
[3/2(月)]
 6:00頃に外を見回したところ、100mくらい先まで確認はできたが、風が強く、不動岳の岩稜を渡るのは不可能と判断。この日は停滞することに決めた。角田さんが1度外に出てテントをチェックした以外はひたすらテント内に閉じこもって、寝て過ごした。
[3/3(火)] 4:00起床6:00出発~旭小屋12:20(タクシー)道の駅「川場田園プラザ」
この日もロープワーク

樹林帯成分多め
下山したときの喜びよう\(^O^)/
  天候がよいことを確認し、行動開始。川場剣ヶ峰の図の下に不動岳でのロープワークの図が書かれているのでそれをご覧いただきたい。始めの登りは見た目以上に難しかった。道がかなり細く、身の危険を感じながら進んでいた。その後に懸垂下降するとき、場所が3人居座るには狭かった。川場剣ヶ峰付近よりも雪が緩かった気がする。不動岳の岩稜を乗り越えた後は、樹林帯に入っていったのだが、始めのころは尾根の分岐で手間取うことがあった。あんまり顕著な尾根ではないので、読図能力は必須だ。なお、ここまで赤テープ等のしるしは一切確認できていない。旭小屋直前にてようやく1つ見つけたレベルである。旭小屋が見えたあたりから沢に入ったのだが、最終的に沢を渡って、車道の路肩に出るハメになったのでそのまま尾根を降りきったほうがいいと思う。LASTの沢~車道までの登りは雪が一切固まらずにバンバン踏み抜いてつらかった。


【反省点】
井上 川場剣ヶ峰、不動岳でのロープワークが予想外であった。夏道での写真を見つけていれ
    ば、もっと時間がかかることが予測できたと思う/予備日2日目の朝食を忘れていた/ロープ
    ワークの向上(ロワーダウン、ハーフクローブヒッチでのビレイなどが使えると楽なところが
    あった。アンカー構築の方法ももっと学びたい)/1年生のコンパス合わせが不安/ラッセル力
    の向上/スパッツのチャックが空きやすくなっているので直す
長尾 テント内での行動(衣類を燃やさない)/ロープワークの向上/雪洞の作りが高校の時と違って
      戸惑った/装備の左右を間違えていた/コンパス合わせ能力up
角田 クライミングの際、ピッケルが外れてフォールしたこと→気が抜けていた/1日目に個人の米を
           食べ過ぎた/2日目の幕営地が案外風が強かったので、もっといい地点があったかも/ルート
    ファインディングがGPS頼りになっていた面がある
[アドバイス] ・地形図アプリ(GPS)はあった方がいい
        ・ラッセル、アイゼンワークの向上
        ・ロープワークの経験値が足りない
        ・本気で冬山に挑むなら、夏や秋に下見したほうがいい
 

 

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